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規制緩和の弊害?
 と言っても幾度も犠牲者を出して来た貸切バス業界のお話ではない。我らアパレル業界の‘悲惨な’お話だ。貸切バス業界の今日の疲弊を招いた規制緩和は2000年だったが、我らアパレル業界の今日の疲弊を招いた規制緩和も2000年だった。
 3月1日には定期借家契約が導入され、出店保証金が無くなって出店コストは格段に低くなったが、定借期間終了後の営業継続の保証も無くなり、出店コストの低下でオーバーストア化が加速して販売効率が低下し、不採算店が溢れる今日の苦境を招いた。6月1日には大店立地法が施行されて営業時間が自由化され、夜10時11時までの延刻が広がって販売員?不足が慢性化し、人件費の負担と運営力の劣化で店舗運営の採算はジリジリと悪化して行った。
 これにモバイルショッピングの急拡大も加わってオムニチャネル消費が急進し、ECの二桁成長が続いて店舗販売を圧迫する一方、商業施設や百貨店などの‘館’はテナントの販売を活性化するO2Oアクションを規制するばかりで積極的な支援に動かず、テナントの採算悪化を加速させるばかりだ。
 規制緩和の弊害で業界が行き詰まる中、突破口は‘館’からの脱出なのか、規制への回帰なのか、早々に答えを出さざるを得ないだろう。

◆小島健輔(KFM)のオフィシャルサイトはこちら
 2016/01/28 08:50  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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