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日本人の肌感覚に異変?

 月に一回は駅ビルやファッションビルのブランドショップを一巡して流れを掴むようにしていますが、今秋以降は値崩れが激しく、どのブランドも本来の価格帯からワンライン/ツーライン落としています。恐慌下の生活防衛で価格とバリューの常識が一変したのは当然ですが、価格ダウンに伴う品質ダウンは目を覆うばかりで、品質の常識まで一変してしまったのには驚かされます。
 “H&M”の限界を超えた低品質には腰が引けましたが、あの合繊ばかりでウールがほとんど入っていないガサガサなウ−ル風?素材は日本のブランド商売では有り得ないと思って来ましたが、今のカジュアル系ブランドショップに並ぶウール?コートの大半はウールが半分以下の中国製ガサガサ素材ばかり。“ローリーズファーム”クラスでも皆、似たような情況で、駅ビルのOL系ブランドでさえガサガサ素材が目立ちます。さすがに“H&M”のような縫製不始末や露骨な畳み皺までは見かけませんが、素材の低質化は目を覆うばかりです。
 日本人の品質感覚、とりわけ肌触りに関わる素材感は落とせないものと思って来ましたが、恐慌下の低価格志向はそんな常識を吹き飛ばし、かつては量販ブランドに限られていたウールが半分以下のガサガサ素材がメジャーなSPAからキャラ売りのブランドショップにまで氾濫し、ニットなどウールが15%とか0%という酷い代物まで溢れています。限界以下と思って来た“H&M”の低品質もこんな情況では許容水準になってしまうのかも。
 衣服素材の急激な劣化の一方で高額な基礎化粧品は好調に売れており、肌感覚には世代間の格差がありそう。バブル後に青春を過ごした団塊Jr.以下の世代は低品質も許容する貧乏世代、それ以上の世代は品質や肌感覚にこだわるリッチ世代という断層が一段と明確になって来ましたネ。
 2008/12/18 11:09  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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