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『中国人‘爆買い’の陰り』続報
 一ヶ月ほど前の当ブログで『銀座の某百貨店では9月の免税売上比率が8月の8掛けになっている』という断片的な情報をお伝えしたが、銀座の両百貨店の9月締め、10月中旬までの数字が揃ってみると、9月の失速がやはり事実であったと裏付けられた。
 銀座A店の免税売上比率は8月が25%⇒9月が20%⇒10月が22%、銀座B店でも同じく8月が30%⇒9月が23%⇒10月が25%と推移しており、10月は国慶節などの連休効果で上向いたものの、9月1日から実施された中国政府による入国時の課税厳格化が二割近いマイナス効果を及ぼしているのは間違いない。百貨店協会が集計している主要71店舗の免税売上も8月の171.6億円(前年比359.6%)から9月は138.6億円(前年比280.0%)と同様に減速しているから、銀座の両店に限らない全国的な‘異変’だったようだ。中国経済の失速や矢継ぎ早の内外価格差是正措置、欧州やアジアのライバル都市の誘客合戦もあり、これまでの勢いが続くと期待するのは無理が在るようだ。
 観光産業や化粧品などはともかく、衣料品や高級ブランドについては中国の内外価格差圧縮とともに徐々に勢いが冷めて行くと覚悟した方が良い。‘爆買い’は一時のカンフル剤でしかなく、それを差し引いた消費の実勢は水面下のままだという現実を直視するべきだ。
 2015/10/26 09:19  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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