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『贅沢は出来ないはずだ』

 金融恐慌はなんとか落ち着いて来たようですが、実体経済の萎縮とマネーゲームの清算はこれからが本番。かつては栄華を極めた経営者や金融マンが尾羽うち枯らして転落して行く様は諸行無常です。私の周囲でも数千万から数億の損失を抱えて動きのとれない個人や企業の話が伝わって来ます。お金持ちの多くは資産相応の損失を抱えたようで、高級外車やリゾート会員権の売れ行きは急落。宝飾品や高級ブランド品の販売も一気に凍結してしまいました。もとから限られた元手しかなかった人は損失もわずかで、『貧乏で良かったネ』などと慰めあっているとか。これからは派手な消費や無駄を抑え堅実に暮らして行こうなどという声が大勢で、若い人も‘お部屋デート’などで出費を抑えて‘しみったれ生活’に徹し少しでも貯金を増やそうとしているようです。
 伸びているのは無農薬野菜を代表とする国産食品や低価格PB(ほとんどが中国製の100円ショップは客足が遠のきそう)、ファッション関連ではマッタリ感覚の緩レイヤードカジュアルや部屋着、手軽な巻き物、低価格ベーシック品ばかり。古着に加えて‘更正服’(仕立て直し品)も復活しそう。‘内向き消費’でお部屋ライフや日帰りのお出かけ、和風趣味が人気で‘しみったれ生活’が蔓延。ラグジュアリーブランド品を買おうなんて人は希有になってしまいました。なんだか戦中の『贅沢は出来ないはずだ』とか戦後の耐乏生活がトレンドになりそうで、ラグジュアリーブランドの店舗整理や日本撤退が続出しそう。未だパーティとランウェイショーに明け暮れる鈍感なファッション業界もそろそろ頭を切り替えた方が良いのでは!! 
 2008/11/04 10:38  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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