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ビジネスモデルをリセットしよう
 70年代を謳歌した卸型ブランドビジネスは過去のものとなり、80年代のDCブランドから発展した企業や90年代のナショナルチェーンも成長力を失ったが、00年代に成長したカジュアルチェーンやセレクトSPAは壁に当たりながらも依然として成長の夢を追っている。
 彼らの成功体験が既に過去のものとなり顧客に響かなくなっている事は新規業態/ブランドの迷走や主力事業の伸び悩みを見れば明らかだが、かつての成功をもたらしたビジネスモデルやマネジメント手法への依存を断ち切れず、出口の無い消耗戦に陥っている企業が多い。そんな消耗戦が続けば、やがては出血多量で動きが取れなくなるが、立ち止まって周囲の景色を冷静に見ようという経営者は極めて限られる。
 80年代からのブランドビジネスや90年代からのナショナルチェーンのマーケティングや企業統治、在庫コントロールや店舗運営などの実務手法を垣間見ると、あまりの時代ズレと非効率性に驚く事が多いが、00年代に成長したカジュアルチェーンやセレクトSPAとて今となっては大差ない。本質的なアップデートが出来ないまま、ファストな外資チェーンに煽られて横道に逸れたり、勝算の怪しい新業態/ブランドに大枚を投入したり、右往左往するうちに体力を消耗して‘過去の会社’に堕ちて行く者もある。
 目の前だけを見て走れるラッキーな期間が過ぎれば、時代の波に流されて過去の世代となるケースが多いが、時代を超えた歴史観のレンズに付け替えれば、過去から未来への環境変化とビジネスモデルの変遷が見えて来る。壁に当たった時は下手にもがいて体力を消耗するより、過去から未来へ流れる時の真理を見据えてビジネスモデルをリセットする事が肝要だ。業界の50年間の変遷を見て来た老識者の話(ファッションビジネス70年史とビジネスモデル変遷の経営史観形成ゼミ)を謙虚に聞いてみる事も必要なのではないか。
 2015/03/19 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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