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バーバリーなんてなくてもいいじゃん!
 「COS」を覗いたついでに久しぶりに三陽商会のセレクトショップ「ラブレス」をじっくり見せてもらったが、メンズのオリジナル「LOVELESS」「GUILDPRIME」の魅力が内外の尖ったセレクト商品と遜色ないのには感激した。
 グローバル感覚のストリートコンテンポラリーながら、デザイン性をやや抑えて着回し易い「LOVELESS」、それよりカジュアルにデザインを遊んだ「GUILDPRIME」とも、手頃なニットやジャージを除けば「バーバリー」を生産していた国内工場製で、素材のクオリティも縫製のクオリティも「バーバリーブラックレーベル」より断然、高いのに価格はやや手頃で、難民化する「ブラックレーベル」フアンにとって嬉しい乗り換えブランドになりそうだ。
 高感度で良質ながら価格を抑えられるのは、卸価格の15%も支払っていたと推察されるライセンス料がなく、アプルーバルの制約無く企画出来るゆえで、こんなに魅力的なオリジナルブランドを創れるなら『バーバリーなんかなくてもいいじゃん!』と思ってしまった。「ブラックレーベル」の替わりに百貨店でも展開して欲しいが、百貨店の法外な歩率を払うとこの価格と感度・品質のバランスは維持出来ないのだろうか。
 「バーバリー」を失う事が公になって何かと大変な三陽商会だが、無くなるのを惜しむ顧客は国内外に少なからず、三陽商会製「バーバリー」の売上はうなぎ上りだし、「バーバリー」の生産を終了した国内自社工場製の三陽商会ブランドの評価も高まっている。
 NORDSTROMのオリジナル生産で名を馳せた往時から今日まで、三陽商会の自社工場製品の評価は極めて高いし、営業力はともかく、オリジナルブランドの企画感度もNBメーカーとしては格段に洗練されている。そんな三陽商会が「バーバリー」のライセンスに固執してオリジナルブランドの育成が遅れた事は返す返す悔やまれる。
 三陽商会の商品開発体制は‘業界の宝’と評すべきものだから、「マッキントッシュ」や「エポカ」はもちろん、「LOVELESS」「GUILDPRIME」もポスト「ブラックレーベル」の一角として頑張って欲しい。
 2014/11/21 10:37  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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