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 昨日は当社主催の『ショールームストア開発ゼミ』を終わってヒカリエホールの斉藤上太郎コレクションに駆けつけ、オフィスに戻ったのも束の間、ユナイテッドアローズ本店メンズ館「ユナイテッドアローズ&サンズ」の増床リニューアルのお披露目に伺った。
 斉藤上太郎は東コレ唯一のキモノデザイナーで、今回は父斉藤三才との合同コレクションとしては最後になるとかでフアンが押し掛け、80年代初頭の東コレ最盛期を思わせる盛り上がりを見せた。意表をつく柄合わせなどで遊んでも着付けは伝統を外さず、粋(すい)な艶やかさと粋(いき)な渋さが交錯する大人のエレガンスには溜め息が出るばかり。ジャポニスムブームもあってか、欧米人プレス関係者が多数集まっていたのも目を惹いた。それにしてもコレクション終了後、キモノで着飾ったフアンのおばさま、おねえさま達が斉藤父子にスマホのカメラを向けて殺到していたのにはさすがに驚いた。東コレ最盛期を懐かしく思い出してしまいましたよ。
 その後、オフィスからユナイテッドアローズ本店までキャットストリートを歩いて行く途中、リサイクルきものの「たんす屋」(山喜)がやってる若い子向けアンティークきものショップ「Tokyo135°」を目にして惹き込まれ、超お手頃(ひと揃いで二万円ぐらいから)で可愛いリサイクルきものや戦前昭和期のアンティークきもの(華宵風の錦紗から夢二風の銘仙まで様々)に目を奪われるうち、ゴスロリ風のお嬢さんや台湾からの観光客が次々と買い求めていく。聞けば原宿に本店を開いて9年(キャットストリートに移転したのは今春)になるとかで、徐々に若いきものフアンが増えているそうだ。家計調査でも長年萎縮の一途だった和服購入が今年になって急回復しており、欧米のジャポニスムブームもあいまって久々の復活が伺える。
 きもの姿の店員さんとの尽きぬお話を切り上げて向かった「ユナイテッドアローズ&サンズ」は斬新な品揃えと溢れるばかりの今が旬のお洒落な招待客に意表を突かれ、じっくり見て回る気になった。以前から在るB1はややナチュラル感のある東京クリエーター系ブランド中心だが、新たに広げた1Fは如何にも急に金回りがよくなってお洒落してボス風を吹かせたいストリート系ヤンエグが好きそうなカジュアルラグジュアリーがお手頃な東京ブランドからラグジュアリーなメゾンブランドまでエッジーにセレクトされている。テイストもヒップなボス系やエコなナチュラル系から渋いユーロモード系まで幅広く、ギャラリーに物流ラックを持ち込んだような店作りもあいまって、パリやロンドンで増殖しているインターナショナルミックスな隠れ家的セレクトショップを想起させる。お洒落なヤンエグやスラッシャーはもちろん欧米観光客にも享けそうで、ユナイテッドアローズにとって久方ぶりのヒット業態になりそうだ。
 2014/10/17 09:52  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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