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その手があったか!!
 今朝の日経は日本空港ビルデング、成田国際空港、三越伊勢丹ホールディングスの三社が合弁で新会社を設立し、三越銀座店内に空港型のデューティーフリーショップを開設する事を報じていた。市街地に在る免税店は皆、8%の消費税を免除するタックスフリーで、関税まで免除するデューティーフリーは空港内に限られていたから、『その手があったか!』と絶句した百貨店関係者も多かったのではないか。
 関税は革製のハンドバッグで8〜16%、同シューズで30%、毛皮コートには20%も掛かっているからデューティーフリーになるとタックスフリーより断然、お買い得になり、外人観光客を惹き付ける事が出来るが、これまでは沖縄振興特別措置法に基づく那覇市内を除き空港内の免税エリアに限られていた。都内の市街地で開設するのは不可能と思われていたが、空港運営会社と組んで店舗を設け、空港での出国手続き後に専用カウンターで渡すという手があったのだ。外国人に限らず出国する日本人も購入可能で、三越伊勢丹にとっては強力な武器となりそうだ。
 この販売手法は販売と商品渡しが分離されるのが要で、外国人観光客にとっては出国時に受け取るので手ぶらで観光出来るメリットがあるのに加え、銀座で売っても商品はDCから空港へ直送されるから、売り手にとっては販売と在庫・物流を分離出来るメリットがある。その分、店舗への物流費や店舗の在庫コスト/スペースが削減され、売場スタッフも店内物流業務から解放されて接客に集中出来るから、運営コストは劇的に圧縮される。これは私が繰り返し提唱しているオムニチャネル時代の「ショールーム型販売システム」に他ならない。
 この市街地デューティーフリーショップが契機となり、売場の生産性を抜本改革して販売労働者の待遇を劇的に改善出来る「ショールーム型販売システム」への理解が広がる事を期待したい。
 2014/07/30 09:58  この記事のURL  /  コメント(1)

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全く同感です。
Posted by:安達友彦  at 2014年08月06日(水) 09:49


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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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