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「蟹工船」からの脱却を急げ!
 景気の回復に若年労働人口の減少が重なって人手不足が深刻化し、これまで低賃金の若年労働者に依存して来た小売業や飲食業が悲鳴を上げているが、極めて好ましい事だと思う。悲鳴を上げているのは低賃金の若年パート/バイト/社員の使い捨ての上に成り立って来た「蟹工船」的ビジネスモデルの事業者であり、多くは大なり小なり「ブラック企業」の指摘を受けて来た当事者だからだ。
 若者を低賃金で使い捨てるビジネスモデルが蔓延しては若年世代への所得移転が進まず、消費が萎縮してデフレから脱却出来ないばかりか、結婚や子育ても躊躇させて少子高齢化を加速させ、日本の将来をシュリンクさせてしまう。日本の未来を明るいものにするには若年世代に職業技術習得の機会を与え積極的に所得を移転させ、将来に希望を持たせて家族と資産を形成させなければならない。
 企業は低賃金労働者の大量供給を前提として来た「蟹工船」的ビジネスモデルから脱却すべきで、とりわけ大恐慌時代の米国に発したチェーンストア流通業、「失われた20年」のデフレ時代に急成長した低価格のフードサービス業やアパレルチェーン業は抜本からビジネスモデルと労働価値を見直す必要がある。その要となるのが販売と物流の分離による提供方法とトータルロジスティクスの革新であり、オムニチャネルなショールームストアや部分的にでもショールーム陳列を取り入れた店舗の開発だ。
 日本の将来を見据えて抜本的な革新に踏み切る経営者の行動が待たれるが、国家社会を論ずるに怖じない柳井さんは何時、動いてくれるのだろうか。彼が動けば一気に‘革命’の狼煙が全国全業界に広がるに違いない。
 2014/05/28 10:19  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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