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新ブランド/業態の評価
 毎シーズン、当社で作成している「ブランドツリー」の14年春夏版がもうすぐ完成するが、社内で議論になるのが新ブランド/業態の評価と位置付けだ。当社の「ブランドツリー」はアパレルから服飾までマーケット全体を鳥瞰してレディス2000強/メンズ1200強/計3300近いブランドやストアを位置付けるもので、商業施設や百貨店のテナント/ブランドミックスには不可欠のバイブルと自負しているが、それだけに新ブランド/業態の位置付けには神経を使う。
 既に立ち上がっている新ブランド/業態については店頭でMDもVMD手法も店舗環境も検証し、断片的ながら売上数字も入って来るので一応の評価は出来るが、そのブランド/業態が画期的であれば既存の分類に収まらず、新たな分類を設定する必要が生じる。問題は画期的であればあるほどお仲間が存在しない事で、たったひとつのために新たなタイプを作るのは躊躇されるが、翌シーズンになって追従ブランド/業態が次々に立ち上がるようなら新たなマーケットが創造された事になる。数年前の「エモダ」は‘アラモ’マーケットを切り開いたが、今シーズンは「ミラオーウェン」が‘ニューベーシックパーツ’マーケットを切り開いたと推察される。それは、来シーズンになって追従ブランド/業態がどれほど立ち上がるかで証明されよう。
 逆に、何を狙っているのか曖昧なため位置付けが難しいブランド/業態も見られるが、そんなブランド/業態は過去の例を見ても、離陸も適わず2シーズンほどで消えて行く結末が推察される。
 一昨年来、セレクトチェーンやカジュアルチェーンが開発したSC向けファミリー業態は未だ評価が定まらないが(どれも離陸したとは言い難い)、今シーズンはライフスタイル業態の開発ラッシュとなった。エッ?と思うものやアレッ?と思うもの様々だが、店頭を見た評価と立ち上げ直後の売上数字は必ずしも一致しておらず、少なくとも2シーズンは経過を看ないと評価は定まらないだろう。
 それやこれやで完璧とは言い難いが、四月末に立ち上がる幾つかのブランド/業態も加え、すべての新ブランド/業態を評価して位置付け、既存ブランド/業態の位置付けも見直し、連休明けの「最新テナントミックス研究ゼミ」までには完成させて詳細を解説したい。「ブランドツリー」を子細に見ればマーケットの変化が一望出来るはずだ。
 2014/04/23 09:15  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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