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アパレルは水商売?

 また懲りもせずデューデリをやってます。眉唾ものの拡大戦略の果てに行き詰まったアパレルの再建策を検討しているのですが、商品企画と拡販戦略だけで出店戦略もMDも在庫コントロールもプロセスマネジメントも無いに等しい内情に唖然とさせられます。まさに必然に因る破綻と言うべきでしょう。傍目には上手く行っているように見えても仕組みがまったく出来ておらず、偶然に因る成功を実力と勘違いして暴走し悲劇的な結末に至りそうなケースが業界には少なからず見られます。流れに乗っている時に「こんなやり方はヤバいんじゃないの」とアドバイスしても「大きなお世話」と無視されるだけで、風向きが変われば一気に破綻の坂を転げ落ちてしまうものです。「アパレルは水商売」と昔から言われますが、その体質はほとんど変わっていないのでは。精緻な戦略とプロセスマネジメントを提じても聞く耳を持つ人はわずかで、砂漠に水を注ぐようなもの。こんなアホな業界に身を投じた人生が空しくなってしまいます。結局は知性など定着しない業界なのでしょう。
 成功の図式は ギャンブルな商品企画
        ×MD展開×ロジスティクス×プロセスマネジメント
        ×コストマネジメント×出店戦略
        ×ブランディング戦略 
        ×経営意志
だと思うのですが、掛け算ですから何かが卓越していても何かが低劣だと100×0=0になりかねません。MD展開〜出店戦略の5項目は理性と英知でコントロール出来るにしても、ブランディングは水物、ましてや商品企画はギャンブルそのもので結果オーライの世界。経営意志ともなれば狂人と天才は紙一重と言わざるを得ません。理性の5項目をどんなに精緻に仕組んでも、ギャンブルな商品企画と狂気の経営意志のリスクはカバーし切れないのが現実です。ギャンブル嫌いな私が指揮する当社は理性の5項目に立脚するコンサルティングファームであり、商品企画でさえ定性分析の精緻なマトリックスで組み上げています。ギャンブルとクリエイション至上のお水業界で理性と英知を貫く孤高は空しいのかも。
 2008/08/21 10:46  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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