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こだわりトラッドカジュアルは何処へ行く
 ライトオンの大人向けトラッドカジュアル「ソルト&ペッパー」が廃止されたそうだ。12年2月開店一号店のヨドバシ梅田店を2月中旬、二号店のららぽーと東京ベイ店を1月末、どちらも「フラッシュリポート」に転換して閉店してしまった。11年9月に渋谷明治通りに開店したワールドの「ラギッドファクトリー」も、その後は阪急メンズ大阪店を開店したに留まっているから、こちらも離陸したとは言い難い。
 どちらもカジュアルをベースに大人向けのトラッドカジュアルを志向したこだわりブランドだったが、マーケットの風向きがキレイ目ビジカジに向いた事もあり、品質感のギャップもあって苦戦する結果となった。そう言えばアメリカントラッドの名門、ラルフ・ローレンが力入れて開発した「RUGBY」(04年のボストン店が発祥)も13年度末で廃止され、10年9月に開店した神宮前店も既にない。表参道にフラッグシップを構えて攻勢をかけた「トミー・ヒルフィガー」も期待通りの広がりは得られなかったようだから(既存店売上は九掛け状態)、米国系トラッドカジュアルは頓挫したと見て良いだろう。
 アメカジはストリートなグランジ方向に振れたりキレイ目なプレップ方向に振れたりを繰り返しながらカジュアルダウンな着崩しが進み、キレイ目ビジカジはセレクトショップなどクオリティ感のあるブリット系プレップモードに流れ、アメカジ系のトラッドカジュアルは結局、出番が無かった。
 ようやく加工ジーンズも復活の兆しが見えて来たが、その分、スウェットも勢いづいてアメカジはカジュアルダウンに向かうから、アメカジ系トラッドカジュアルに陽は当たりそうもない。IVY時代の栄光を忘れられない業界人には酷だが、アメカジ系トラッドカジュアルの市場性はもはや復活しないと見切るしかないだろう。
 2014/02/26 09:26  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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