« 前へ | Main | 次へ »
貧困と徒労という日本の現実
 冷凍食品工場の農薬混入事件で逮捕された49才の契約社員の年収が200万円そこそこだったと報道されているのを聞いて低所得に驚き『会社に悪意を持っても不思議は無い』と思ったが、『今時、工場労働者なんてそんなもんですよ』という声もあり、統計データ(国税庁民間給与実態統計では平均408万円)とは掛け離れた実態を見た想いがしたが、月曜夜のNHKTVクローズアップ現代の『ガールズ・プア特集』で単身女性の三分の一が年収125万円以下と聞いて、またまたびっくり。アベノミクスの追い風に乗る高額消費など上っ面に過ぎず、日本はここまで疲弊しているのかと暗澹たる気分になった。『ユニクロが高くて買えない』低所得層が今やマスとなっている現実に言葉も無く、ユニクロが回収した古着をアフリカに送っていてよいのかとさえ思った。
 そんな報道を真顔でしているNHK職員の平均年収が1185万円(12年度NHK公表値)と聞けば、よくも白々しく報道出来るよなとムカついてしまう。これでは往時のJALどころではない。面白くもない大河ドラマや朝ドラに大枚をかけて特定女優を売り出すのは准公務員として不正が疑われるし、キャラの出過ぎる大物タレントに依存する番組作りの手抜きに加え、最近は民放並みにB級タレントやお笑い芸人をひな壇に並べるくだらないバラエティ番組まで流して貴重な時間枠を無駄遣いするに及んでは、もはや東電並みに粛正するしかない。これで視聴料を強制徴収しようという厚顔ぶりは万死に値する。
 とは言え、低給与労働者をこき使う貧困なビジネスモデルが蔓延する今日の日本をこのまま放置しては若者の未来が閉ざされるばかりか、教育の格差が貧困の世代継承に繋がりかねない。他業界までは何ともならないが、我ら業界だけでも退化の隘路を絶って価値を生むビジネスモデルに転換し、幸せの輪を拡げる事を力不足ながら啓蒙したい。価値を生まない徒労のゲームに陥りがちな業界の実情をなんとか変えたいが、力及ばず私も徒労に終わる日々が続く中、解ってくれる経営者が一人でも増える事を祈るばかりだ。
 2014/01/29 10:45  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ