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素材偽装価格偽装は業界常識?
 このところホテルやレストラン、食品スーパーなどで食品偽装が次々と表面化しているが、我らファッション業界でも敢えて自供しないだけで、もっと酷い素材偽装や価格偽装が日常化している。つい先日など、玄人のつもりの私までコロっと騙されてしまった。
 先週末、渋谷パルコに「WEAR」をお試しに行ったついでに某SPAで買ったカラースリムパンツにはすっかり騙された。10月に買ったカラースリムパンツが気に入って同じ色をもう一本買おうと立ち寄ったら、確か7900円だった同じパンツが3990円にマークダウンされていて、二点買えばさらに20%オフになるとかでベルトも一緒に買った。
 たまたまそのパンツを履いて行ったので、商品に縫い付けられた商品コードを照合して販売員にも同一商品だと確認してもらったのに、家に帰って見比べてみると色が微妙に違うので‘釜違い’(同一色指定でも染めロットで発色がズレてしまう事)かと思ったが、履いてみると素材も明らかに違う。店頭でも物性感の相違を感じたので二重に確認したのだが、商品コードが一致して販売員も同じ商品だと言うのでさすがの玄人も騙されてしまった。
 好調で売り切れてしまったから類似素材で追加生産して同一品番を付け、素材感が落ちる分、マークダウンして売っていたというのが実情のようだ。これって明らかな素材偽装で、投入直後からマークダウン表示していたとすれば景品表示法の有利誤認(第四条一項二号)違反だと怒っていたら、当社のコーディネーター達は『追加投入ではよくある事で、同一仕様で発注した素材でもこの程度はズレる事がある』と弁護に回った。消費者としては騙された感を否めないが、業界通念としては許容範囲なのだそうで、何だか食品業界と体質が似ていると思った。
 最近は毎週のように何らかの値引きキャンペーンをやっている店が多いが、煩雑な値引きの中で景品表示法は遵守されているのだろうか。煩雑な値引きだけでも正価不信が避けられないのに、素材偽装や価格偽装で顧客を欺いてはさらに不信感が強まってしまう。‘業界常識’も度が過ぎれば司直の摘発を受ける事になりかねないから、そんな事になって信用を失墜する前に自ら衿を正すべきだと思う。
 2013/11/26 11:07  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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