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購買パターンとフェイシング量
 「フェイシング量」とは売場で同じ商品(SKU)をいくつ陳列するかというMDの基本中の基本ですが、買い物に行くと有力チェーンでもエッ?という陳列量に困ってしまう事があります。誰もがひとつしか買わない商品ならともかく、複数買いが普通の商品もあるからです。
 例えば食器ですが、十人十色のマグカップならともかく一般的なディナー食器では半ダース買いが多く、三つや四つの陳列量では足りません。それはタオルも同様で、最低でもSKUあたり1ダース以上積んでおかないとすぐに欠品してしまいます。
 フェイシング量の基本は「最低陳列量+次回補充までの販売量」ですから、コンビニでは日配食品は半日分、グロサリーは1日分、スーパーでは日配食品は一日分、グロサリーやドラッグは2〜3日分の販売量だと推定出来ます。特売で積み上げたティッシュペーパーなどは別として、豆腐や納豆などの日配食品はもちろん、女性用の衛生用品などからその店の商圏規模がだいたい推定出来るものなのです。
 最近はフェイシング量の基本が崩れた店もあり、必ずしもこの推察方法が当たらない事もあるようですが、そんな店は売上も在庫回転も低位に留まるでしょう。アパレル業界など、「フェイシング量」という概念さえ知らないどんぶり勘定の店も少なくないと思われます。流通業界に限らずプロとしての基本が崩れがちの日本の将来が不安です。我ら業界でも、せめてフェイシング量と補充サイクル、分類配置と棚割り、元番地と出前運用(食品分野ではクロスマーチャンダイジングと言う)の基本ぐらい維持して欲しいものです。
 2013/07/23 09:08  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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