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物見遊山より継続的商売を!
 「失われた20年」の果て、MD主導のOEM/ODMに流れて国内業界が開発力を失い、優れたクリエイターや素材メーカーは海外に活躍の地を求め、国内マーケットは外資ブランド/SPAに蹂躙される中、クリエイターや産地を見直そうという気運も見られるが、免罪符的物見遊山や一時的イベントに終始している現状は実効性が疑われる。百貨店の「一人SPA」や産地イベントも‘点’の取り組みに過ぎず、継続性も発展性も期待出来ない。
 本当にクリエイターや産地を活かしたいなら、‘点’のアクションではなく彼らをサプライチェーンの‘線’に繋いで継続的発展的ビジネスモデルに組み込むべきだ。それには糸から製品化まで繋ぐサプライチェーンと表裏一体になる市場性/継続性あるコンセプトを見出す必要がある。それはクリエイターや産地の業者はもちろん、市場を向いたMDerにも見え難いものだと思うが、古今東西のブランド/業態のビジネスモデルを検証して来た私は幾つかの仮説を抱いている。
 マーケットが求めるスタイリング/テイスト/アイテム/品質感/価格、年間のMD展開と売場陳列運用、顧客の購買誘導と販売プロセス、それらと一体になった開発・生産と補給プロセスをビジネスモデルの環に組み上げれば新たな市場が開け、産地はサプライチェーンを維持出来る。そんな産直的事業を「ファクトリーダイレクトSPA」として有望性を指摘して来たが、川上と川下が噛み合ないこの業界では一向に実現しない。「産地振興」を謳うなら、その実現に取り組んで欲しいものだ。
 2013/06/25 11:01  この記事のURL  /  コメント(0)

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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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