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靴のVMDは面白い
 靴の陳列は様々で面白い。セール会場のように詰め込んだ陳列があるかと思うと生け花かオブジェアートかと思わせるほど洗練された陳列もある。前者はファッションビルのケミカルシューズ店やターミナル百貨店の靴平場に見られるし、後者はバーグドルフ・グッドマンやセルフリッジの靴売場に見られるが、改装なった伊勢丹本店の靴売場もその域にやや近付いた。専門店では「ダイアナ」や「プールサイド」(かねまつ)のレヴェルが高い。
 一般に高価格店ほど陳列量が少なくアートに洗練された陳列になり、低価格店ほど陳列量が多くて量販的な陳列になりがちだが、低価格店でも「チャールズ&キース」は陳列量を抑えて洗練された陳列を心掛けている。アパレルでは企画が多頻度で型番が積み上がると継ぎ接ぎ陳列になって洗練から遠ざかるが、それは靴でも同様だ。低価格でも同一型のカラー展開や柄展開、装飾展開を連続的な陳列(リピテーション型かリズム型)で表現すればインパクトある美しい陳列が可能で、結局はMD展開が陳列を決める事になる。高価格品では生け花的韻律のオブジェアートが競われる。6月13日に開催する『ブランディングVMD&ストアプランゼミ』では、アパレルのみならず靴やバッグの陳列も国内外の多数の実例を挙げてビジュアルに解説したい。
 余談だが、靴で特徴的なのが片方だけの陳列で世界共通のようだが、意外に例外も多い。陳列フォルムの美しさはペアの方が表現し易いが、陳列型数や盗難防止を考えると片方にならざるを得ないのだろう。右か左かどちらを陳列するか、一般には右側だが、左を陳列する店も少数派だが存在する。各店ともマニュアルで統一しているのだろうが、業界団体の協定があるとも思えない。靴業界の方がいらしたら教えて欲しいものだ。



 2013/05/29 09:22  この記事のURL  /  コメント(2)

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コメント

量販ですが、靴業界で働いています(大手チェーンです)。
当社でもD.Cにて左足に値札を付けます。そして、片足陳列の場合には左足を並べます。
日本人は利き足が右足の人が多く、右足の方が左足よりも少し大きい(幅が広い)場合が多いです。靴の試着も(片足だけ履くならば)右足でする方がサイズ間違いの心配が少ないです。となると陳列品で直ぐに試着できる右足陳列の方が良い気がしますが。。。それとも敢えて店員が声かけ接客して右足をBYから持ってくるきっかけ作りか。。。これも考えすぎですね(笑)。

ひとつはっきりしているのは、靴は外側が「顔」であり、通常外側を顧客に見せるように並べます。昔の靴屋の客導線が左足陳列の方がその「顔」が綺麗に見えるような設定だったのでしょうか?
結局答えにならず申し訳ありません。。。
Posted by:m.o  at 2013年05月31日(金) 23:45

靴業界の慣習として、左足に値札を取り付けるそうです。
由来まではわかりませんが。

このため、一覧性を重視する百貨店平場のような場合
左足のみまたは両足陳列のほうが多いのではないでしょうか。

逆にビジュアルを重視するスペースであれば、
値札のついていない右足を使うケースが多くなると思います。
Posted by:AT  at 2013年05月29日(水) 23:31


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プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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