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マーケットを鳥瞰する
 三月から五月末までの三ヶ月は結構、忙しかった。次々と開業する商業施設やリモデルした百貨店を子細に検証し、新たに登場したりリコンセプトしたブランド/業態をすべからく位置付け、これまで20年に渡って毎シーズン、積み上げて来た「KFMブランドツリー」を13SSの最新版に改訂する作業に忙殺されていたからだ。収録したブランド/業態はアパレル中心に服飾雑貨やインナーまで千数百に及び、これに別表のHBAや生活雑貨、文化雑貨などを合わせれば二千を超えると思う。
 今年はそれに8万平米級新設SCの構成企画と7万平米級名門SCのリモデル企画が重なったから、魂を詰める作業が続いて疲労困憊する週もあり、GWも前半は仕事を持ち帰らざるを得ず、暦通りに仕事をする羽目になった。そんな業務を適確に行うには最新の「ブランドツリー」が不可欠だから、それを詰める作業も手を抜けなかったのだ。
 「ブランドツリー」はマーケットをグローバルとドメスティックの複眼で鳥瞰し、様々なブランド/業態を最新の視点で位置付けるもので、百貨店からSCまで商業施設の構成企画には欠かせないものだが、業界の関心は意外に低い。それぞれの企業や担当者のピンポイントな視点で構成企画を詰めるのが‘クリエイティブ’だと錯覚されているのだろう。ゆえにとんでもない失敗作が世に出る事もある。マーケットを客観的に鳥瞰する重要性をクリエイション至上の業界が認める事はおそらく永遠にないと思うが、めげずにこつこつと続けたい。
 膨大な手間をかけて更新した「13SS版KFMブランドツリー」は6月のSPAC研究会で「伊勢丹本店婦人服ブランド編成表」と一緒に公表する事にしよう。
 2013/05/28 09:56  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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