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グローバル業態のインパクト
 グランフロント大阪では大手セレクトチェーン中心に新業態や関西初/大阪初の業態が勢揃いしたが、それら全部まとめても「ZARA HOME」ひとつのインパクトに及ばなかった。そう思ったのは私だけではないようで、プレス内覧の開始とともに南館を素通りして北館1Fの「ZARA HOME」に直行する取材陣が多かった。まずは「ZARA HOME」を取材して、その他大勢は後で良いというのが多くの取材陣の見識だったようだ。
 「H&M」上陸のときも取材が殺到して国民的なファストファッションブームになったが、別に外資だから大騒ぎになった訳でもないだろう。商品のバリューに加えてコンセプトとストアのインパクト、グローバルなスケール感が国民的関心を呼んだと見るべきだ。国内勢が次々と打ち出す新業態にそんな革命的インパクトやスケール感があるかと問われれば、みなガラパゴスな小技に頼った小粒業態と言わざるを得ない。
 等身大な市場で即、成果を挙げたいと思えばマーケットインな機動性と小ロットでのコストが優位なODMに依存する継ぎ接ぎMDになりがちで、グローバルに通用するバリューやインパクトは望むべくもない。端から数百数千のグローバル展開を構想して大規模な垂直統合開発チームを立ち上げ、グローバルにインパクトあるコンセプトでマーチャンダイジングして面のVMDに組み立てたスケール感あるストアをオムニチャネルにブランディングしない限り、グローバルに通用するパワー業態など出来はしない。国内からそんな化け物が出て来たのは古今「ユニクロ」のみであり、今やひとりで国内アパレル専門店チェーン市場の23%を占めている。
 等身大なローカル感覚を抜け切れない国内勢を尻目に外資グローバル業態の進出が加速するのは不可避で、このままでは百貨店のラグジュアリーゾーン同様、主要商業施設の一等地は外資系に占拠されてしまう。国内勢は「ユニクロ」に続く日本発グローバル業態の開発を不退転の決意で急いで欲しい。
 2013/04/25 11:07  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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