« 前へ | Main | 次へ »
百貨店の絶好調は続くのか?
 三月の全国百貨店売上高は既存店ベースで3.9%増と三ヶ月連続のプラスで、東京地区に限れば6.4%増、東京地区の婦人服は11.1%増、同紳士服は13.8%増、ラグジュアリー雑貨が急進した身の回り品は13.8%増、美術・宝飾・貴金属は二割増と、まさしく神風が吹いた感がある。とは言え、東京と全国、十大都市と地方都市、百貨店と量販店、高価格ブランドと低価格ブランドの伸び率格差も拡大しており、資産効果波及の格差が実感される。アベノミクス景気は小泉政権下のミニバブルと酷似して来た。
 百貨店の好調がこのまま続くのか三月の神風に終わるのか衆目の関心を集めるところだが、三月の都内百貨店の伸び率格差と四月前半までの動向からある程度は推察出来る。三月の伸び頭はリモデル効果に東横線・副都心線直通化が重なった伊勢丹本店の115.9で高島屋新宿店も108.6で続いたが、新宿西口や池袋の百貨店は101〜105前後に留まり、直通化で素通りされた渋谷の百貨店は苦戦した。
 四月に入って14日までの各店の売上は伊勢丹本店こそ三月に近い勢いを維持しているものの高島屋新宿店は減速し、西口の百貨店は前年を割り、渋谷の百貨店は大きく前年を割っている。全国レヴェルでも水面前後の攻防になっており、婦人服はマイナスの店舗が目立つ。四月の前半は寒気の戻りや強風で伸び悩んだが後半に入っては天候も回復して売上も伸びており、月計ではもう少し上向くと推計されるが、三月の勢いとは較べるべくもない。東京地区は3%強、全国は1%前後の伸びに着地するのだろうか。
 昨日のブログでは直近の店頭商品展開からGW明けの失速と五月末以降のセール待ち買い控えは不可避と昨年同様の暗転リスクを指摘したが、四月段階でこの減速ぶりだとGW明けが思いやられる。いらぬ予見が業界の在庫圧縮姿勢に火を注いでは、ますます失速リスクが高くなるから、一般的な情勢分析に過ぎないとお断りしておこう。消費の勢いが続いて欲しいと願うのは私とて同様なのだから。
 2013/04/19 10:43  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ