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「UNIQLO」は外資SPA?
 ファーストリテイリングが上海に銀座店の5000平米を上回る6600平米の「UNIQLO」世界最大店舗を開くとか。そんな積極策に出られるのは中国の販売効率が国内と極端には変わらないからで、中国に進出している日系百貨店の販売効率が国内の四〜五分の一に留まるのとは大差がある。何処へ出ても一定水準の売上が稼げるというのが‘グローバルSPA’の実力なのだ。実際、国内の郊外SCにおいても「UNIQLO」は外資SPAを上回る安定した販売効率を稼いでいる。となれば、国内においても「UNIQLO」を‘グローバルSPA’に位置付けるべきではないか。
 商業施設のゾーニング動向を語る時、必ずと言って良いほど話題になるのが「UNIQLO」の位置付けだ。ベーシックカジュアルSPAと言うにはグローバル感覚が鮮明になって来たし、出店交渉の高飛車ぶりはもう外資系としか言いようがない。実力主義に徹した人事評価やプレッシャーのきついマネジメント、英語が社内公用語という内情は、もはや日系企業とも思われない。グローバルに商業施設を展開するアジアの巨大デベロッパーにとっては「H&M」や「ZARA」「GAP」と同列に並ぶグローバルSPAとして認識されているのは明らかで、国内の大手デベロッパーも似たような認識に移行しつつある。
 「ユニクロ」を外資SPAに分類するなら、12年度で1527億円、アパレル専門店チェーン市場に占めるシェアも5.6%に過ぎないグローバルSPA勢は一気に7728億円、同28.5%に跳ね上がってしまう。「UNIQLO」だけで国内アパレル専門店チェーン市場の22.9%も占めているのだ。
 今のペースでグローバルシフトが進めばファーストリテイリング社は名実共にグローバルカンパニーと化して幹部の過半を外国人が占めるようになり、企業体質も‘外資’そのものに変質してしまうに違いない。消費者さえ「UNIQLO」を外資SPAと認識する日が来るのも時間の問題なのではないか。
 2013/04/11 09:17  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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