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伊勢丹本店リモデルの激震
 3月6日にリモデル開業した伊勢丹本店婦人服が好調に飛ばしている。24日段階で前比120に迫る勢いで、紳士服もそれを追う絶好調が伝えられる。高島屋新宿店も大差ない好調ぶりだから、リモデル効果より副都心線と東横線の乗り入れ効果の方が大きいとも見えるが、リモデルのインパクトが業界を震撼させた事は疑いようもない。陳列手法や販売の物理的プロセスには不安が残るものの、グローバル最先端の構成がアベノミクス景気とモード回帰に沸き立つ上昇志向顧客の期待を呼んでいるのは間違いない。
 グローバル最先端の構成が国内アパレル業界に与えたインパクトは「激震」と呼ぶほど大きかった。フロアを詳しく一巡すれば解るが、これまで百貨店を支えて来た大手アパレルのブランドが悉く隅に追いやられ、あるいはラック数本の編集に押し込まれているからだ。その一方で欧米の有力ブランドや注目クリエイターブランド、旬のトーキョーブランドは大きくフォーカスされている。当社が全ブランドの位置付けを詳細に調査した「伊勢丹本店婦人服ブランドツリー」を見れば、それは一目瞭然だ。これが伊勢丹の下した評価であり、欧米ファッションキャピタルの著名デパートとグローバル最先端を競うオリンピック水準の構成と言えよう。
 大手アパレルとしては怒り心頭だろうが、『大手アパレルのブランド・ポートフォリオは旬を過ぎたガラなブランドばかりでグローバルな評価には耐えない』という審判と受け取るべきだ。そんな状態では欧米はおろか中国やアセアンでも通用するはずがないし、国内でも頭打ちは避けられない。伊勢丹本店は業界のトレンドセッターだから、ライバルの有力百貨店も遅ればせながら追従していくのだろう。大手アパレルはブランド・ポートフォリオの全面入れ替えを急ぐべきではないか。
 2013/03/27 09:08  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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