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交通革新が煽るグローカル街間競争
 3月16日に東急東横線と東京メトロ副都心線の相互直通運転が始まって新宿三丁目近辺の百貨店(伊勢丹も高島屋も)が勢いづいているが、百貨店関係者によると池袋は目立った変化がなく、渋谷は客数が減ったそうだ。楽天リサーチのインターネット調査でも両線の直通運転化で「栄える街」筆頭が新宿で池袋、横浜・みなとみらいと続く一方、渋谷は「廃れる街」筆頭に挙げられている。
 渋谷は今回の直通化でスルーが便利になる一方で乗り換え経路が複雑化して「通り過ぎる街」になりかねず、駅上や駅前の再開発も十年も先の話だから、それまで延々と廃れ続ける事になるのだろうか。となれば公園通りや明治通りなど衰退が加速し、駅上駅前の再開発が完成すれば一段と寂れてしまう。元より谷底地形の渋谷は水平リンクが衰退して垂直リンクへ集中する事が確実で、駅上駅前以外の出店はリスクが大きい。
 似たような変化が先行したのが中央線沿線の街々で、立川駅周辺の商業集積が加速して八王子や吉祥寺の水平リンクが萎縮して来たが、その立川でも水平リンクは駅周辺に集中して行く。駅周辺にららぽーとやIKEAが出来たらイオンモールむさし村山など落ち込んでしまうのだろうか。
 アベノミクスによる景気回復に23日から始まった交通系カードの相互利用も加わって人の流れが加速すれば、街間やモール間の競争は一段と熾烈になっていく。地方新幹線の延伸や高速化、LCCの普及で広域都市間や近隣外国都市との競争が現実の問題となり、商業施設のマーケティングや営業政策は見直しを迫られている。商業施設にとってグローカル街間競争はウェブ対応と並ぶ重要課題なのではないか。
 2013/03/26 09:13  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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