« 前へ | Main | 次へ »
振り上げた拳を降ろす
 スタートトゥデイは昨年11月に10ポイントに引き上げた「ゾゾタウン」のポイント還元率を2月1日から1ポイントに戻し、無料配送は継続するそうだ。出店するアパレル各社の猛反発に折れ(期待した伸びが得られずコスト負担に耐えなくなったのが実情だろうが)『振り上げた拳を降ろす』結末となったが、昨年11月2日当ブログ掲載の「スタートトゥデイ社への提言」が部分的にせよ実を結ぶ結果となったのは喜ばしい。
 その一方、バーゲン時期論争では三越伊勢丹もルミネも未だ『振り上げた拳を降ろす』様子がないばかりか、「意見広告」や提灯記事を展開して勇ましい発言を繰り返している。業界紙が露骨な偏向報道に終始する中、さすがに日経は『孤立する三越伊勢丹』『三越伊勢丹の孤独』、日経MJは『進む分散、細る客足』と実情を公正に論評してジャーナリストの矜持を保っているのは立派だ。業界紙がジャーナリストの責務を放棄して業界のボス達の顔色を伺う偏向報道を続けるなら、ネット・リベラリズムが中国共産党さえ脅かす今日、遠からず存在意義を失うに違いない。
 バーゲン時期後倒しの混乱が消費者の買い気を削いで消費回復に水を差し、アパレル業界を在庫コントロールで四苦八苦させて「セール日常化」状態を招き、かえって「正価」への信頼を損なった事は明らかで、百貨店業界はサプライチェーン総体で競争力を低下させ、競合する商業施設やネット通販への流出を加速させるという最悪の結果を招いた。百貨店業界と大手アパレル業界は手遅れになる前にこの混乱を収拾し、業界一丸となって顧客の期待に応え、アベノミックスがもたらすプチ・バブル消費の上げ潮に乗らなければならない。三越伊勢丹とルミネは自らが招いた結末を真摯に直視し、面子を捨てて『振り上げた拳を降ろす』英断を下して欲しい。
 2013/01/29 09:14  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ