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ジーンズ業界はモードで再生せよ
 昨日のブログで南充浩君が『ジーンズ業界はなくなる』と嘆いていたが、このままでは衰退は止まらないだろう。世界のカジュアルシーンはモードの大流に飲み込まれてキレイ目シフトが急進しており、ヴィンテージジーニングなどローカルな骨董趣味の域に追い込まれつつある。
 当社の13AW「MDディレクション」がレディス/メンズとも完成したが、それを見てもジーンズ業界の明日は明るくない。13AWではウェブとのハイブリッド化と景気の回復期待を背景に多彩な色柄が氾濫し、グローバル化を背景にモードシフトが進んでフィットが細身になってレイヤードが後退し、面がキレイ目ナチュラル〜キレイ目モードに集中してダメージ加工やハードな洗い加工は影を潜めるからだ。
 デニムやダンガリーはカジュアルの一素材としてノンウォッシュ〜ワンウォッシュで継続するが、ダメージ加工やハードウォッシュ、過度に着崩すローカルなジーニングはほぼ消滅する。ワークスタイルをベースとする旧来のジーニングは一段と衰退し、ジーンズショップやジーンズメーカー、後加工の工場は絶滅の危機に瀕する、と推察せざるを得ない。
 若者が社会へのアンチテーゼを叫びジーンズがカウンターカルチャーを象徴した60〜70年代は遠い過去となり、90年代のLAに発したセレブデニムブームも過ぎ去って久しい。ワークスタイルやカウンターカルチャーを脱してグローバルモードの一翼としてリ・クリエイションされない限り、ジーンズ業界の消滅は避けられないだろう。欧米モードクリエイターとのコラボが起死回生の突破口となるのではないか。
 2012/12/21 09:23  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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