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「ルクア」でブランディングを!
 今朝の日経に拠れば、売上不振で巨額損失を計上した「JR大阪三越伊勢丹」がついに、私が11月5日の当ブログで提言した「ルクア」化に踏み出すそうだ。とは言っても、一部フロアに有力専門店を導入して集客を高め賃料負担を軽減するという事のようで、『「ルクア2」に転換する』とは言っていない。売上予算との大きな乖離や巨額の損失を考えれば、そんな中途半端な事で済むのだろうか。
 『大阪人に馴染みの無い4番店の百貨店など不要。むしろおもろい駅ビルが欲しかった』というのが大阪人の出した投票結果であり、馴染みの有力ブランドを欠き、馴染みの無い編集でブランドの顔が見えず、いちびった店作りの「三越伊勢丹」は大阪人の失望を買って負のブランドと化した感がある。対して「ルクア」は教科書的なルミネ型をはみ出したおもろい構成が大阪の若者を惹き付け、すでに馴染みのブランドとして定着したと評価される。大阪人には独自の文明観があって独特なローカル文化を築いており、アジア辺境のいちローカル文明に過ぎない東京ブランドを崇めるとは限らない。そんな大阪人の心意気を痛感させる「事件」だったのではないか。
 過小な空間にあれこれ詰め込んだ「ルクア」は若者に偏って欠落業種・欠落テイストも多く、無理にコンパクト化したテナントもあって、大阪駅を利用する広範な顧客に応えているとは言い難いから、「ルクア2」は必然の要求であろう。「小売の環」の歴史的必然から考えても、高コスト化して行き詰まった百貨店より、格段に低コストで利便性も高い駅ビルの方が望ましいし、既に有力な百貨店が揃った梅田に4番目の百貨店が必要とも思えない。
 「JR大阪三越伊勢丹」を抜本的に浮上させ巨額な損失の垂れ流しに終止符を打つには、すでに負のブランドと化した「三越伊勢丹」ではなく、大阪人の熱い支持を得た「ルクア」でブランディングすべきと思うが、如何だろうか。
 2012/12/20 10:17  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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