« 前へ | Main | 次へ »
スタートトゥデイ社への提言

 広告宣伝費の肥大や販売手数料率の度重なる切り上げ、6時間勤務制の導入による業務の混乱など、経営者の軽卒な判断やツイッター発言などが重なって顧客や取引先、株式市場の信頼を損ない、成長が壁に当たっているスタートトゥデイ社。おそまきながら広告宣伝費を抑制して配送料の完全無料化に踏み切ったのは評価出来るが、ポイント還元率の10%への引き上げはコストと販売手数料率の高止まりを招くのみならず、競合する駅ビルなどのカード値引き乱発を招いて価格信頼感を損ないかねず、拙速な決断と言わざるを得ない。度重なる軽率な経営判断といいツィッター発言といい、前澤友作社長の行動を監督する取締役会の機能不全が指摘される。
 有力セレクトショップを中核にウェブモールを構成して高感度ファッションのネット購買慣習をメジャー化させた同社の功績は小さくないし、収益を米国本社が吸収してしまうアマゾンにウェブ市場の覇権を奪われてしまうのは国益にも反するから、スタートトゥデイ社の運営の効率化と販売手数料率の切り下げ、経営の健全化は業界のみならず国民的課題とならざるを得ない。よって、現経営陣に以下の提案を行いたい。
 1)顧客、取引先、株主の利益利便を極大化し経営を透明化すべく、大手セレクトショップなど主要取引企業に出資と外部取締役の派遣を求め、執行経営陣に対する監督機能を確立する。
 2)広告宣伝よりフルフィルメント拡充に投資し、運営コストを切り下げ顧客の利便性を高めるとともに、販売手数料率に取扱高スライド制を取り入れて透明化し、新規取引ブランドの手数料率も切り下げる。
 3)6時間勤務制を廃して本部は8+−2時間の変則勤務制(10時間営業)、顧客窓口と物流センターは三交代24時間稼働体制とし、顧客と取引先に対して万全のサービス体制を確立する。
        ※        ※        ※        ※
 以上、僭越ではあるが業界の総意を代弁して提言させて頂いた。現経営陣がこれまでの浮ついた経営を反省し、真摯に受け止めてくれる事を願う。
 2012/11/02 10:28  この記事のURL  /  コメント(0)

コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


« 前へ | Main | 次へ »


ブログ内検索
Web 検索
プロフィール
小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

リンク集
更新順ブログ一覧
最新記事

http://apalog.com/kojima/index1_0.rdf
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード
月別アーカイブ