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3年サイクルで流れが変わる
 毎シーズン、ブランド別販売動向を検証していると、テイストやタイプによる好不調の波はほぼ3年(6シーズン)サイクルで切り替わる事が見て取れる。もっとも顕著なのが109系で、20〜30%増だった人気ブランドが一転して20〜30%減に落ち込むからすぐ変調が掴める。一昨年のコースト系や昨年のガーリー系の暗転はその好例で、グラマラスモード系やモードミックス系に人気が移った。駅ビル系はもう少しバラエティがあるが、やはりレトロフェミニン系やスウィート系が失速してアラモ系に人気が移り始めたのは昨春だった。
 では人気テイストが失速に転じる前兆は掴めるかと言うと、実は明確に予測出来るものなのだ。どんなテイストでも、最初は自社開発の高価格ブランドが火を付け、ワンシーズン遅れてOEM開発の中価格ブランドが加わり、ODM開発の低価格ブランドが一斉に出揃ったら同質化と値崩れが始まり、そこから2シーズンでブームは終わる。そのサイクルから言えば「アラモ」ブームも来年いっぱいで終わるのだろう。
 そんなブームの消長を加速したのが00年に導入された定期借家契約で、駅ビルやファッションビルの大半は3年契約と短く、人気が落ちれば即、追い出されてしまう。郊外SCの契約期間は5〜6年とやや長く人気落ちのブランドも少しは延命できるが、好不調のサイクルもその分スローペースになるとは限らない。駅ビル/ファッションビルではどんどん新手ブランドが開発されて3年サイクルで入れ替わって行くのに、郊外SCでは新手ブランドの開発が緩慢で入れ替えサイクルも長く、変化に乏しい事が指摘される。郊外でも勝ち組商業施設は契約改定時に3年契約に切り替えるケースが増えており、新手ブランド開発サイクルの加速が求められている。
 2012/09/26 11:56  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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