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SCに観覧車は不要です
 年間で何十ケ所もショッピングセンターの商圏分析・販売予測をこなし、幾つかは施設構成やテナント構成まで組みますが、SC企画で絶対に外せないのが1)立地特性/商圏特性に逆らわない、2)勝てない喧嘩を仕掛けない、3)顧客に等身大に応える、4)多面的かつ精密に組み立てる、5)決して冗談は仕掛けない、の5つだと思います。その逆が失敗したSCに共通しているからです。中でも目立つ失敗が、立地/商圏特性を無視して勝てない喧嘩を仕掛けたケース、笑えない冗談で走ったケースでしょう。何十億円、何百億円もかけてそんな馬鹿をやるわけないと思いがちですが、現実には幾つもあるのです。
 春日部駅裏近くの寂れた雑居ビル街(小さな事務所や飲み屋が点在するだけ)の外れに変型のビルを建ててライフスタイルセンター?を仕掛けたケース、千葉北総バイパス沿いの一等地(本来ならまともなRSCが開発出来た)に観覧車を建ててアウトレットまがいの冗談SCを仕掛けたケースなど、真摯でない企画のSCは皆、大空振りしています。そう言えば、お台場方面でも観覧車を建てたSCがありましたが、活気があったのは最初だけで、もうすぐ無くなる運命と聞いています。
 関西方面では冗談が受けるのかもしれませんが、全国区では冗談は通りません。SC開発には巨額の資金と多くの関係者の利害が絡むのですから、もっと真摯に企画していただきたいものです。当社のSC企画は精密で多面的な立地・商圏検証と最新のテナントデータベース(約二千業態を収録)を基に、実現可能な最高売上/収益を真摯に追求しています。冗談など入り込む余地もなく、とことん真面に詰め切ります。真摯ではいけませんか?!
 4月25日開催のSPAC月例会では、今秋以降に開設/増床予定の大型SC18ケ所を検証して売上と販売効率を予測する一方、過去1年間に開業した主要大型SCを出店したテナント企業の評価に基づいて格付けします。テナントチェーンにとっては咽から手が出るほど知りたい情報ですから、まだSPACに参加していない企業はこの機会に是非、御入会を検討されては如何でしょうか。SCデベロッパーもテナント目線で学んで欲しいものです。
 2008/04/14 10:10  この記事のURL  /  コメント(0)

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小島健輔(こじまけんすけ)
小島ファッションマーケティング代表
感性に依存しがちなファッション業界にあって、客観的なデータに基づくマネジメントを提唱し、現場の技術革新を起点とした経営戦略を訴え続けてきたビジネス・エンジニアである。ファッションビジネス、流通業から外資SPAまで及ぶ多彩なコンサルティング、ブランド/小売業態から商業施設までのプロデュース活動の一方、経済紙誌、業界紙誌にも寄稿。
2016年 経済産業省アパレル・サプライチェーン研究会委員。

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