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一月が逝った
一月は逝く、二月は逃げる、三月は去るとはよく言ったものだ。

 特に後半がタイトだった一月があっという間に逝ってしまった。6年目となる中堅社員研修は順調に推移するも、なかなか当事者を巻き込みきれなかった課長クラスの研修ではトップギアによるリベンジモード。中間集計の段階ではあるが、その甲斐はあったようで一安心だ。

 受講生の集団インフルエンザで急遽中止になった一日は、神様がくれた一日となった。銀行から大きな融資を引き出すための事業計画(もちろんクライアントのもので弊社ではない)のブラッシュアップに充てることができた。

 初めての経験となる、たった一時間の登壇でクライアントからの高い評価を頂戴し、10月からのシリーズだった課長クラスの最終プレゼンテーションも納得のクオリティだった。その間、旧知の仕事仲間と数年ぶりに再会しお互いにいろんな刺激を交わし合って。二年ぶりのMBAの同窓会も楽しかったが、翌日の登壇に備えて二次会以降を遠慮せざるを得ず消化不良。

 2020年をにらんだ中期経営計画は大詰めに差し掛かり、3月の大きなプレゼンテーションに向けたプロジェクトも終盤に差し掛かり。残念ながらいったん休止となったクライアントの中堅の方々と熱く語り合い。そうこうしているうちに一月が終わった。

 セールも鳴かず飛ばずに終わってしまったアパレル業界は、いよいよ正念場に直面している。今年は業界の世直しに向けた情報発信を心掛けてみたい。

 真に受けて読んでいる人と、真に受けて行動に移す人が一人や二人はいることを期待して。
 2015/01/31 17:58  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
二十年経った
あれから二十年が経過した。

 いろんな特番で映像を見るたびにいろんな思いが蘇ってくる。当日は加護野先生と石川県のセーレンさんに出張する予定だった。6時に起きて8時に大阪で合流して雷鳥に乗る段取りにしていた。あと30分ほどずれていたら、私は六甲道あたりでJR乗車中に被災していた可能性もあった。

 直後の固定電話はまだ通じていた。加護野先生に「今日の出張はなしですよね」と連絡し、直属の上司に「今日は出勤できませんよね」と確認し、それぞれの実家に「とりあえず無事だ」と伝えて以降は電話は通じなくなった。携帯電話はまだもっていなかった。

 NHKの映像を見るにつけ、だんだんと思考停止に陥っていく自分がいた。今ならB級グルメの雄とされるであろうホルモン焼きの“城戸”の看板が瓦礫にまみれて傾いでいる画面は今でも目に焼き付いている。阪神高速が倒れている。ありとあらゆるエリアから煙が上がっている。直前まで住んでいた長田が壊滅的打撃を受けている。近所のスーパーから、パンとお米がなくなった。ガソリンスタンドは長蛇の列で、被害が大きかったエリアの人々が押し寄せていた。

 会社に出勤する前に、組合としてボランティア活動の立ち上げに携わった。洗髪や入浴のための湯をデリバリーした。体育館に山積みされた支援物資のロジスティクスは全く機能せず、ただ眺めるだけだった。会社が本格的に動き出して、ダウンした出荷データを手書きで復旧して人海戦術での出荷作業が始まった。SPAビジネスモデルの台頭で陰が薄くなりかけていた大先輩が、ここぞとばかりに大活躍をした。

 半日以上かけて東京に出張し始めたのは2月4日のこと。そこから20年の光陰が矢のように過ぎ去った。経験と知識とそれらに基づく振る舞いの改善についての限界は明らかだ。暫くは毎日お風呂に水を張っていたが、3/11をさらに経験した今でも、もはやその習慣はない。非常サックが枕元にあるわけでなし、私たちの学習能力と実行力のレベルはその程度に過ぎない。

 そのまんま、ビジネス、会社、組織に置き換えても同じことが言える。ほとほと学習能力と実行当事者能力が乏しいのが私たち人間であると同時に、シンプルな原理さえわかってしまえば実行できてしまう私たちもそこにいる。

 アパレルウェブの千金楽社長に薦められた永田玄氏のゴルフ本を二冊読破してラウンドしてきた。まずは、しっかりと立つことを心掛けて納得の18ホールであった。
 2015/01/18 18:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
トヨタの男前
トヨタが燃料電池に関する特許を開放すると報じられたのは一週間前だ。

 水素ステーションの建設を促進させる狙いなどは見え隠れするが、男前の決断だと評価することができる。缶入り緑茶の色と味に関する諸問題を克服する過程での伊藤園のことを思い起こされる。およそ30年前の出来事だ。

 30数年前に排ガス規制の影響で全く馬力のなくなった中古車に乗り始めたのが私の車歴のスタートだった。ほんの数年前までのサニーやレビン、トレノはエンジンがガンガン回っていたが私のカリーナはスカスカだった。

 今やハイブリッド車が全盛で次世代の電気カーと燃料電池が次なる主役の席を争っている。四半世紀〜30年ほどの時間を経て訪れるグランドセオリーレベルの変革である。お茶や水をお金を出して購入するという習慣も30年前までは全く想像もつかなかったものだ。オーストラリアのハーブフレーバーのミネラルウォーターには辟易したが…。

 さて、アパレル業界におけるSPAビジネスモデルの疲弊が著しい。そこそこ安くはなかろう悪かろうの「吊り物」と揶揄されていた既製品服が市民権を得始めたのが昭和30年代だとすると、市民権を確立したのが昭和40年代と言えよう。

 樫山純三氏による、アパレル側のプライベートレーベル、消化仕入れ、自社販売員の派遣が一大イノベーションだったとすると、そのときから半世紀近くが経過しつつある。およそ25年前に芽吹いたのがSPAビジネスモデルのウェーブだとすると、ビジネスシステムとして疲弊するには必要十分な時間が経過したことになる。マーケットにおける事後的な情報を相互参照し合って、あとはスピードとコストと見栄の勝負にしのぎを削り続けてきた。

 「アジル・コンペティション」というベストセラーは1996年の出版だった。WHATではなくアジルというHOWで競い合う時代は終わった。次なる戦いはクリエイティブ・コンペティションに他ならない付加価値創造競争となる。その処方箋は未だ不明であるが、それに向けてのHOWは明白だ。

 当事者である私たちが、ワクワクドキドキしているか?ということと、破顔の笑顔で仕事に取り組めているかということ。眉間に皺を寄せていても何も生まれてこない。
 2015/01/12 17:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
年末年始


昨年末、オーストラリアに5日間出張してきた。

 主目的は逆シーズンアウトレットの可能性を探ることであったが、その結果については別の機会に譲るとして、今回は「bills」リベンジを報告させていただくことにする。

 東急プラザ表参道店にチャレンジしたのは二年半前の春のこと。オープン直後ということもあって、朝の8時に行ったのだが席に着けるのは午後1時になるとのことで見事砕け散って帰った苦い思い出がある。

 このたびはシドニーのキングスクロスにある一号店で念願を叶えることができた。ご覧のとおり、何気に普通のストリートに普通に佇まった普通のお店だった。20分ほどの待ち時間で案内されて、念願のパンケーキにリーチ。地元の方半分、観光客半分という感じでまったりした朝の一時間が過ぎていった。

 実はこの店舗はビクトリアストリート沿いにあって、ビクトリアストリートというのは私が学生時代にワーホリでシドニーに行った際に最初に宿泊したバックパッカーズがある通りで、そこから徒歩10分ほどの場所になる。

 当時の宿泊施設もほぼそのままに現存しており、32年を経てこんなニアミスになるとは思ってもみなかったが、いい思い出となった。当時住んでいた町並みを歩きながら、変わらないものと変わるもの、そして変わらないから素晴らしいものと変わってしまうと興ざめしてしまうもの等々いろんな思いが交錯して私の中を駆け巡った。

 昨日は高校の同窓会で次は還暦の年の再会を誓って、本日から業務をスタートさせた。何を変えないで何を変えて行かなければならないのか、そしてここから12年をどのようにデザインしていくのか。新しい年が始動した。

 恩師の方々が年金生活である旨を強調されていたことが印象的であった…。

 2015/01/04 18:31  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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