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三度ヤマケン
ヤマケンと三度目の研修をご一緒させていただいた。

 間に三回ほど飲み会をやっているので、すっかり受講されたものと思い込んでいたが、選択型のリーダーシップは今回の受講だったのだ。10月に子供さんが生まれるそうで、おめでたいことだ。

 その一方で少し脳ミソを遊ばせてしまっているとのことで、佐藤優氏の入口に読むべき文献を三冊ほどご案内しておいた。まだ32歳なのだが、使わないと脳ミソの退化、劣化を実感するとのこと。その歳でそうなのだから40代、50代の壮年層はもっと激しいことになるのだろう。
 
 幸い私はエクセルを使いまくらざるを得ず、仕事の合間にスイミングと筋トレ(三年振りに復活、最近の服が着られなくなるという単なる言い訳は断ち切った)、ちっとも上手くならないゴルフに、月に10〜20冊の読書と、たまに息抜きのゲームと五体と五感を駆使していることから老化のスピードは若干遅い。

 それにしても、名前は出せないが当該企業の受講生のモチベーションとパフォーマンスにはいつも頭が下がる。とても良い企業文化をお持ちである。またさらに新たな出会いがあった。ラグビー系の関西の人材なので、共通の接点もいくつかあって声を掛けて来られた。

 MBAの勉強をしたいとのことで、ランチを共にしながら相談に乗って差し上げた。そう遠くない機会に神戸で一杯やることになるだろうが、この方もまがナイスガイであった。

 相対的に人材の層が薄っぺらいと感じざるを得ないアパレル業界であるが、人材の層というのは後天的に組織的にも個人的にも磨き続けることによって厚みを増していくものだ。

 売れ筋もそうであるが、人材も天から降って湧いてくるものではない。
 2013/07/28 15:23  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
これから先
予想通りの結果で日本が動き始めた。

 とりあえずはお金の流れがよくなることに期待したい。緩やかなインフラ基調の回復だ。ただし、そこで生みだされた新しいマネーが投機に回っては元も子もない。政策当局の手腕が問われると共に、各経済主体者の節度にも責任が問われる。

 さて、我々国民にとってもっとも重要な備えの一つが起こりうる憲法改正の国民投票に向けてしっかりと判断ができる準備をしておくことだ。
 
 世界随一の歴史を有する皇統。豊かな文化的歴史。世界戦デビューは後発組であったが、だからこそ必死で国際法を順守して戦い続けたこと。明治憲法下の立憲君主制をどれだけ立派に貫いてきたのか。大東亜戦争の経緯と、そこで英米とソ連と中国の振舞い。

 GHQがどのような人々で、日本をどうしようとしたのかということ。その後の中国の共産化と朝鮮戦争がGHQの初期の目論見を想定外にしてしまったこと。日本の自立を確保すべく踏ん張った屈強な当時の政治家たちのこと。

 安保条約の意味合いと自分だけで自分の国民を守れない国は国家ではなく属国に過ぎないということ。今となっては地域ではあるが国家として世界から認められていない我が国のこと。

 護憲か改憲かというゼロ百の議論でもなく、第9条や第96条をどうするとかの点の話しや姑息な話しではなく、この国をどこにどうもっていくのか。そのために必要な基本ルールはどうあるべきなのか。そこでどこまで突っ込んだ本質的議論ができるかどうかにこの国の次の百年はかかっている。

 政治家にそのレベルの議論が期待できないとしたら、国民が頑張るしかない。
 2013/07/24 08:07  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
この場を借りて
スポーツクラブのプールのウォーキングレーンで佐藤優氏と接近遭遇した。

 プライベートな空間で声をお掛けする失礼はできるわけもなくグッと我慢したので、この場をお借りして佐藤氏へのメッセージを伝えることにする。

 1)いつも、勉強させていただいており、ありがとうございます。
 2)いま、ちょうど「山椒魚戦争」を読んでいるところです。(明日には読了する予定です)
 3)サーシャ氏と早く再開できるといいですね。(もしかしたら完了型かもですが)

 武田鉄也さんとヤッ君とは青山で、安藤忠雄氏とは大阪でよく遭遇するが、今日ほど声を掛けたい衝動にかられたことはない。でも、佐藤氏がここのメンバーだとしたらこれからも機会はあるだろう。風呂の湯船で隣同士になったりしたら、自然に会話するシチュエーションも生まれるだろうことを期待して。

 山椒魚戦争はいろいろ考えさせられる素晴らしいい教科書だ。。時と場所と種を超えて歴史は単純に繰り返されるだけという私たちの運命。人間はいかに愚かさと賢さを裏表で共存している微妙な存在であるのかということ。労働力の商品化という資本主義の本質の是々非々。商品と貨幣と価値における現代資本主義の表象的現象の非普遍性。

 もうひとつくらいありそうだが、第三部の最終章を読了する明日以降のお楽しみということで今日はこれくらいで。

 2013/07/10 23:21  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
閾値を知らないと…
熱中症という言葉が紙面や画面を踊る。昨日のゴルフでは、汗が滴り落ちる夏シーズンの到来を実感した。家に戻ると、近所で救急車が走り回っていたと嫁はんのコメント。運動部の若人達もたくさん熱中症で病院に担ぎ込まれているようだ。
  
 私たちの世代が部活をやっていたころ、今から思えば根性系の非科学的トレーニングが当たり前だと考えられていた。うさぎ跳びで200mのトラックを5周とか普通にやっていたし、練習中に水を飲むと体の切れがなくなるという訳のわからない理由で御法度であった。それでも、倒れたり担がれたヤツが多発したわけでもなく何とかやってきたものだ。

 科学的なトレーニングがナレッジとして蓄積され、水分摂取も奨励される現代において熱中症が増加するのは何故なのか?

 第一に頭に浮かぶのは地球の温暖化で、30年前と比べると確実に気温は上がっている。地球う規模でここ100年の平均気温の上昇は1℃に満たないものであるが、夏の局所的最高気温の上昇が顕著であることは皆さんも実感があると思う。

 その一方で進行しているのが、子供たちの低体温化だ。ここ10年くらいの間に低体温の子供が増加していると感じている小児科医の調査結果がある。原因は食生活の変化と運動量の減少による筋肉量の減少によると考えられるらしい。私たちの正常体温は36℃〜37℃のたかだか1℃程度の幅にしかない。

 下は−273℃までしかないが上は1000億℃(ビッグバンの100分の1秒後までの宇宙スープの温度)まである温度帯の中でのたった1℃だ。なんとアローワンスが狭い私たちであることか。ま、たまたま生かされているということだ。

 猛烈に上昇した外気温と、微妙に低下した体温との相対差が熱中症の閾値を超えるケースを加速度的に増加させていると考えられる。粗食×外遊びを通じて鍛えられていた昔の人は、水分補給がなくても炎天下の練習を凌ぐことができたわけだ。花粉症も、IgE抗体の体内蓄積量が一定の値を超えたときに発症オーライ状態になる。コップの水が一杯になったときに突如発症すると喩えられるのはそういうメカニズムだ。

 このように、あちらの世界とこちらの世界を分かつ閾値は極めて重大な分水嶺となる。自然科学の世界では相転移における臨界点のように既知のデータもたくさんあるが、社会科学の世界、とりわけビジネスにおいては概念的には存在していると想像はつくが、実際はやってみなければ事後的にしか明らかにできない閾値も多い。

 アウトレットが2強で6000億の時代に突入した。そう遠くない時期に1兆円もあり得るという。いろんな統計があるがアウトレットで扱っているアイテムの国内市場規模が仮に10兆円としよう。金額ベースでその1割ということは数量ベースでは凡そ1.5割(プロパー店舗での換金率を75%、アウトレットでのそれを50%とおいている)

 アパレルのブランド運営の感覚で残在庫15%という水準は異常だ。その異常な世界に突入しつつある、いや既に突入済みなのかもしれない。

 2日付け繊研の“業界フォーカス”で極めて健全な議論が展開されていた。単一業態での出店数や年商は客と結んだ信頼関係を保てる範囲内と決めるというものだ。売れ筋が1万円の商品は50店、100店までと制限する。1000円のプレーンな商品が消費者に受け入れられるなら、将来は500店、1000店へと店舗数を拡大できる可能性がある、という議論だ。まさに閾値の存在とその向こう側とこちら側を意識したロジックである。

 事業、ブランド、店舗、商品のあらゆるレイヤーで閾値を意識したマネジメントが不可欠だ。とりわけ重要な閾値はブランドビジネスとコモディティビジネスを分かつそれだ。ブランドとコモディティは必ずしも並列概念ではなくMECEでもないが、それらをどう共存させながら棲み分けていくのかは業界全体の課題でもある。


 2013/07/08 08:27  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
ヤマト言葉の限界
大和言葉の連鎖にも限界があるようだ。

 「光へ」「空街」と順調にスタートをきって、ダジャレではないが「切手」も素晴らしいスタートダッシュ!その間「グランフロント」という横文字が入ったりもしたが、「遥かす」の現状はというと‥‥。

 館単独での改装では、新宿伊勢丹と梅田阪急が並々ならぬ実力を発揮したのだが。
最終的なオフィス棟とホテルのグランドオープンでワンチャンスあるが、果たして都心狭窄高層階を街化することができるだろうか。楽しみでもあり、恐ろしくもありというところだ。

 私たち関西人にとって、北関東の各県に対する分解能は低い。全国にショップを展開するブランドに関西人がいないと、京都/大阪/神戸の市場的区分がつかないらしい。ましてや、キタとミナミの違いや姫路はまた異なるマーケットであることや三田(サンダでミタではありません)がどういう位置づけのベッドシティなのかは全くわからないまま店舗運営、DBを行っている。

 当然、店舗開発担当者は熟知していることであるが、実際に実務を運用するブランドのメンバーやDB担当者の知識が欠落している。歴史と地理はファッションビジネスに不可欠の教養だ。大和言葉で洒落ている場合ではない。
 2013/07/03 07:59  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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