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カンザス同窓会
またもや30年の月日を飛び越える一日でした。

 土曜日に、二十歳のときに交換留学生としてカンザスシティで一ヶ月を過ごした中間と再開してきました。団長のK氏をはじめ、およそ半分のメンバーしか集まりませんでしたが、あっという間の6時間でした。

 皆、子供を社会に出す年頃になり、とはいえ昨日のようにかの日々の今だから言えるシリーズが頻発し。JTB時刻表の名編集長だった、当時の添乗をしていただいたK氏の裏話には、みんな真っ青。

 それぞれ、ご子息方が交換留学したり、受け入れを行ったりの国際交流の伝播は確実に行われているようです。

 私はというと、W社に入社時、貿易部を希望しましたが叶わず。法務やら経営企画やら新業態の立上やら、通販の立上やらでの連続で、海外駐在は夢と潰えました。

 独立後は、専らドメスティックでジタバタしていましたが、来年の一月には久々に北米に出張することができそうです。北米は7回目の渡航になりますが、ほぼほぼ十年振りになります。

 マクドで発注はできるでしょうが、どこまでしゃべくれるか?日本語の思考回路とボキャブラリーが飛躍的に拡大しているので、ストレス溜まりそうです。

 カンザス同窓会は、来年も開催します。
 2011/10/30 20:51  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
紙の文化が危ない
米国の大学の教科書が数年でほぼ100%電子化される可能性が高いそうな。

 学生にとってのコストメリットが最大のベネフィットで、大学にとっては漏れなくオファー可能で事務手続きが簡素化されるのでしょう。出版社や著者は、一冊当たりの粗利率は低下するけれど学生とのタッチポイントが飛躍的に増大して粗利額の最大化を目指すというところでしょうか?

 急速に進展するデジタル化を止める術はもはや存在しませんが、その過程で失われかねない人間力も見失ってはなりません。手元のipad2とギャラクシーの中に青空文庫はあるものの、現時点で読破した書籍はゼロです。電車や街中で電子書籍を一所懸命繰っている人をあまり見かけることはありません。

 パラパラとめくる、ざっと斜め読みをするなど、紙の優位性やありがたみも捨てたもんではないです。電子書籍化された教科書の検索機能における便利さは想像するだけで凄みを感じます。逆に線を引いたり、余白に落書きする場合には紙に軍配があがります。どちらも学習においては不可欠の機能ですが、前者はデジタルに便利良いですが人間の思考力や創造性を育んでくれるのは後者の勉強の仕方だと思います。

 すなわち、電子書籍と紙の書籍の両刀遣いが不可欠ということです。おそらく本当に勉強する学生は、コアの教科書は電子と紙の両方をもち、その他を電子のみ、紙のみ、図書館で借りるという形で使い分けていくことになるのでしょう。勉強家にとっては返ってコストアップにつながりかねませんが、学習効果は飛躍的に進化することが期待されます。

KKDDH(勘と経験と度胸とどんぶり勘定とハッタリ)の反動から急速にデジタル化が進んだアパレル業界ではありますが、電子書籍に相当する数値の分析やロジックのみに偏り過ぎては本当のMDやDBは育ちません。

 私のコンサルティングにおいては、共通言語として数字やその分析結果から得られるKPIや図表、グラフを用いますが、紙の文化に相当する部分を上手く取り入れて進めていきます。
そのノウハウを一部ご紹介します。

 少なくとも二つのコアスキルがあります。第一にメタファーで、第二にアドリブです。前者においては、その解釈とあるべき姿としての次なる見通しにもっとも的確なたとえ話や事例を引用する能力です。後者では、その場の流れと相手の反応を見ながらどの引き出しを選択するのかを見極める力とそのベースとなるDBとしての引き出しの数です。この技のルーツは柳生新陰流の"無の境地"にあります。

 さらに、企業の集合研修が比較的デジタルな場であり、コンサルティングはアナログな場といえます。その両方があるから、バランス良く上記ノウハウを磨いていくことができています。

 私が、デジタルとアナログをハイブリッドに融合すると言っているのはそういうことです。
 2011/10/29 08:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
強盗するなら「すき屋」
伊東に行くなら"は・と・や"、電話は"良い風呂(4126)

 昭和40年代のTVCMで耳に残るフレーズであるとともに、全員集合で加藤茶がギャグとして全国区にした懐かしい響きです。

 40年近い歳月を経て、強盗するなら"す・き・や"、バイトは素人(4610)と嘉門達夫してみたくもなります。

 ゼンショーは、老舗の吉野家を凌駕し、ライバルの松屋に打ち勝ったビジネスモデルを構築した成功事例であることに間違いはありません。

 吉野家の"早い、安い、旨い"は、よく引き合いに出すフレームワークの典型ですが、それを徹底して平成型で再構築し、さらに付加価値を付けたたゼンショーは経営戦略的には頭ひとつ以上抜きんでています。社内では社員が走るということでも有名です。

 コンプライアンスやCSRが言われるようになって久しく、それらを担当する専門部署が全社最適ではなく部署最適で走りかねない現状には憂いを感じざるを得ませんが、ゼンショーは大きな忘れ物をしてしまったようです。

 営業利益を上げるという意味で最適なビジネスモデルが、本当の意味でリスクマネジメントに長けているかどうかは、どうやら別問題のようです。

 知財で守られた新しい地域に進出するのか、商標権もなく下手をすると現地の法では負けるかもしれないけれど流通としては進出するという意思決定に近いものがあります。

 試合に勝つのか勝負に勝つのかどちらを目指すのかどちらも実現可能なのか、それは永遠の命題ではありますが、少なくともゼンショーは経営という試合には勝っていますが、目先の小口現金の奪い合いという勝負には負けるシステムだったようです。

 当局の指導と世論に流されてしまうのではなく、ゼンショーならではの第三の答が出てきたとしたら彼らは本物です。
 2011/10/28 00:04  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
光学企業が騒がしい
内視鏡のシェアを世界に誇る光学企業が騒がしい。

 93年に立ちあげたSPAを裏で支えるシステムを共同開発した事業の100%親会社なので他人事ではありません。当該子会社のトップも、今は長野に蟄居させられており、その全容とプロセスは尋常ではなさそうです。

 先方のT専務と当方のT常務が"VAS構想"に意気投合して話は転がり始めました。SPA一次システムが使い物にならず、重なる試行錯誤の末に何とか使える環境が整い、その後業界のデファクト(値段は超高いですが…)になったことには感慨深いものがあります。

 ただし、その後、年間使用料をはじめ、全社勘定系へのバージョンアップをどうする、DWHの構築は…など様々なコンフリクトにさらされされ、私のビジネスキャリアにとって大きなナレッジの貯蓄はできましたが、消耗エネルギー的には差引ゼロでした(笑)。

 今回の話を聞いてみたいK氏、Y氏、S氏をはじめ多くの人々がいらっしゃいますが、これだけ大きな問題となってしまっては、興味本位で声をかけるのも憚られます。

 SAPを担いだ大がかりなファーストプロジェクトが困難に直面してもいるようですし、今となってはレガシーなのでしょう。古きを壊して築いた新しきが、あっという間に遺跡化していく過程を目の当たりにすることは衝撃でもありますが、何よりの学習でもあります。

 その事実を正面から受け入れて自らを後進のための人柱に置くことができるのか、受け入れがたい葛藤に打ち負けて傷口を広げてしまうのか。

 会見に姿を現さなかった会長はこのままでは後者に。自分を前者に置くべく日々研鑚を重ねようと自分には言い聞かせながら。

 スケジュール的にはきついのですが、大学でのファッションマーケティングの講座を来年度もお引き受けすることにしました。
 2011/10/27 07:36  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
どこが短期決戦やねん
大学生の就職活動が短期決戦になったそうな。

3回生の10月スタートを12月スタートになったからだそうな。

 私の頃の昭和59年の就職協定はというと、4回生の10月1日が内定の解禁日でした。4回生の春過ぎごろに、リクルートや毎コミなどから電話帳ほどの分厚い冊子が届くのがスタートでした。各企業あてのハガキが数百枚刷り込まれていて。

 そこからハガキを出しまくり、解禁日前のOB訪問(リクルーターが大学に来るケースもありました)を繰り返し、フライング気味の企業から内定の内示をもらい解禁日に備えたものです。

 内示というのも、役員面接まで進んで健康診断まで終わって、10月1日にはウチに来て下さいと言われたらそれを意味するという奥ゆかしいものでした。

 当日は、何日か前から温泉旅館に内定者を拘束して毎日マージャンと飲めや歌えやで他社に流れるのを防御する古き良き時代でありました。

 携帯もFAXもない時代ですから、家の電話に何日の何時から何時までの間にという縛りの中でスケジュールを組みたてたものです。

 これだけ情報化が進んだ時代に、一年も活動期間が伸びてしまっているのは何を意味するのでしょうか?与えられた時間内に処理可能な情報量は、当時の数万倍になっていると感じられます。そんな情報過多の元で彼らは何を見聞きして何を考えてどう選択していくのでしょうか?

 その結果としての新入社員に研修で対峙する機会はありますが、渦中の学生さんと議論したことはありません。機会があれば大学の教え子たちと場をもって、生の声を報告することができればと考えています。

 私の仮説は、企業も学生も人としての情報処理能力の限界を超えて甲斐の乏しい活動に終始してしまっているのではというものです。

 当時、行きたかった総合商社から10月1日より前にお会いすることはできませんと無下に断られて、地方大学の悲哀に悔しい思いをしたことが忘れられません。

 今となっては当該企業の新入社員研修や、投資先のコンサルティングをお手伝いさせていただいてます。因果は巡ります。
 2011/10/26 07:40  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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