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幸多かれことを
新郎新婦とも良く存じ上げている結婚式は久しぶりでした。

 “ゆるい”と自称される新郎と、“きっちりしている”新婦と、とてもお似合いのカップルでした。

 一家に一台という新郎に対するメタファーも、こわいもの番付No1に輝いたという新婦の勲章も、お二人の個性をよく表わしていて、とても和やかな時間を過ごさせていただきました。

 「慣れる前に互いに習いあって下さい」とお祝いの言葉を述べさせていただきましたが、もっとも驚かされたのは新郎のお父様のご挨拶でした。

 絶妙の間をとりながら、それまでの話題をきっちりと拾いながら、ボケながら、突っ込みながら、そして心打たれる素晴らしいスピーチでした。居並ぶ講師仲間の誰もが、“へぇーーー”状態でした。

 結びの新郎の言葉も、心のこもった感動もので、25年前の自分に重ね合わせながら、様々な決意を新たにさせられた週末でした。
 2010/09/27 08:26  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
最近の若い者は…
最近の若い者は…という命題は、人類にとって数千年の歴史があるそうです。

 その後も、ソクラテスやその弟子のプラトンが記述した内容が残されていると聞きます。
“最近の若い者はなっとらん”を命題を立ててしまうと、遡れば猿が最も偉かったということにもなりかねないので、情緒的には理解できても、論理的に受け入れることは困難です。


 私が言いたいのは、なっとらんという批判的な断定ではなく、育った背景や将来展望が異なることから、ものの見方や考え方、そしてそれらの帰結であるところの、状況に対する身の処し方が、世代間では大きく異なるのだなということです。

 本日、とあるメーカーさんの新入社員の半年の節目をご一緒させていただく機会がありました。業界や会社によって特徴的なキャラクターはあるのですが、それを超えて存在する最近の若い者の傾向が手にとるように伝わってきました。

 リスクを張って前に出たり、スタンドプレーのようなパフォーマンスを発揮するシーンは皆無に等しくなりつつあります。とりたてて物質的に不満足があるわけでなし、敢えて危険を顧みずに目立ってどうするの?何か得るものがあるの?という雰囲気です。

 そのくせ、刺激を与えれば、もっと私たちをいじってという微妙なニュアンスを醸し出す彼らをどう捉えて、どう処するべきなのでしょうか?

 私が生まれ育った昭和のど真ん中は、ようやく物質文明に恵まれはじめたころで、泥臭い汗をかきさえすれば所得も資産も倍々ゲームで増殖しはじめた、まさにそういう時代でした。
もしかしたら、一国の歴史上でそのような時代は一瞬、数十年訪れるだけのパラダイスなのかもしれません。

 失われた十年だとか、20年来のデフレだの言われていますが、そんな背景で生まれ育った人々が、世の中と自分の人生と、それらと会社の関わりありをどのように感知して、どのように認識しているのかは、まったく別の時代背景で生まれ育った人には想像すらつかない可能性があります。

 批判的断定的に、最近の若者はというフレーズを使うのではなく、異文化に育った彼らとどう対峙するべきなのかという視点で、私たち先人は向き合う必要があるようです。
 2010/09/21 21:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
教育と共育
いい奴らが、いい顔して、いい仕事をしている。

 私が初めて心底からコミットできるチームを預かったときに多用したフレーズです。彼ら彼女らに当時は上手く伝えることができなかったことが痛恨の極みではありますが…。

 思うところあって、この5年間は全くの孤軍奮闘で事をすすめてまいりました。気楽でいらぬエネルギーを使う必要がないという反面、ある種の不足感に取りつかれていることは否めません。

 ファッション業界の人々には一定の傾向値があることから、当業界では感じられなかったことを研修ビジネスで体感させられることが少なくありません。

 今年は富士山が見える場所ではないのですが、首都圏の研修センターにて4日間の合宿研修がありました。今週は3日間が担当です。

 プログラムの中に先輩社員を招いてのパネルディスカッションがあり、私がファシリテーターを務めさせていただきました。そこには私が昨年担当させていただいたクラスの受講生も含まれていました。
 
 3年次にリーダーシップを3日間勉強して、一年後にそれがどのように実践されたかをテーマに一時間のパネル討議でしたが、とても内容の濃い60分でした。

 会場の受講生の受けもさることながら、パネラー本人のテンションの高さと盛り上がりには圧倒されました。全員が全員ではないでしょうが、これほどまでに愚直に実践して成果を出している姿を目の当たりにすると、感慨深いものがあります。本当に、いい奴らが、いい顔して、いい仕事をしている姿が目に浮かびました。

 素直に吸収して素直に実践して、それが結果に結び付く。至極当たり前のことですが、それにはなかなかハードルがありまして。

 教育に対してはいろんなものの見方があるでしょうが、私が実践を心がけていることは、“共育”です。座学で一方的に知識を伝えるのではなく、知恵と知恵を駆使する面白さを体感することがその極意です。

 上手く伝わらず、形になっていないクライアントに対して、アプローチが始まります。
 2010/09/12 17:56  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
ガンバレ若きオーナー
神戸三宮にショップをオープンして一年になる若きオーナーY氏と一年ぶりに議論しました。

 示唆に富むお話を伺うことができましたので共有いたします。

 高感度高プライスの自店を運営しながら、それとは極を異にするショップの運営も受託しているそうです。そこから得られた解は、ちょうどその二つの業態の中間地点に、ほどよい感度と市場規模をリアルに感じることができたとのことです。

 リアルなマーケットや供給元の反応から、彼は事業ドメインと軸を見つけることができたのです。第一の示唆は、はじめの机上のプランニングも大切で、漠然としたイメージだけではなく、しっかりと記述する必要と価値はりますが、それ以降のリアルな実体験に基づく仮説の修正がいかに大切かということです。

 また、かかる実店舗を運営していることで、自分自身の市場価値が向上したことを、感覚ではなくリアルなギャラで経験もしたそうです。第二の示唆は、そのことでして、私たちコンサルティングやスタッフワークを業としている者にとって、深く考えなければならないポイントです。

 どのような状態をして実業を営んでいることと等しいとするか、意見の分かれるところではあります。つい先日コンサルタントのある種の現実に直面せざるを得なかった私としては、もっとも考えさせられた点でした。

 第三は、現場のスタッフの先頭に立って、彼ら彼女らを元気づけ、間をとりもち、再現性のある仕組みにしていく過程を心から楽しんでいる彼の姿でした。

 ビジョナリーカンパニー3に次のような件(くだり)があります。「情熱を持って取り組める分野なのか?」

 その対象は、ドメインでもフィールドでも、プロセスでもメカニズムでもかまわないのですが、その問いに答えられない限りは、“屋(や)”ではあっても、“家(か)”ではないと言わざるを得ません。

 果たして自分は、○○屋なのか、○○家と言うににふさわしいのか。自問自答してみて下さい。私もしてます。
 2010/09/05 18:12  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
沖縄土産
仕事の合間を縫って、いつものバーバーで髪を刈りました。

 通常は4wインターバルなのですが、来週時間がとれそうもないので今回は3wインターバルでした。長髪の方にはわからない可能性がありますが、ニアリーイコール坊主頭の私たちにとっては、それくらいのタームになるのです。

 毎度ご指名のスタイリストさんが沖縄土産に「ちんすこう」を心付けてくれました。実は私にとって、南方には特別の意味があります。自分のルーツを正確にたどったことはないのですが、25歳のときに強烈な体験をさせられたのです。

 それは結婚二年目で、なけなしの有給休暇とコストをはたいてグアムのタモンビーチに滞在した時のことです。行き帰りはツアーのルートに乗っかったのですが、現地ではオール自由行動を選択しました。コルベッティか何かのオープンカーを借り出して、サンゴで舗装され
た滑りまくりの道を颯爽とドライブして周りました。

 あるとき、プライベートビーチらしきところに人だかりを発見して、思わず車を止めて近づいて行きました。現地のチャモロ人の人々がバースデイパーティを賑やかに開催している最中に日本人観光客二人が乱入した形になったのです。

 でも、そこはそれで、片言の英語を交えながらインタラクションが成立し、どんな経緯か伝統的競技であるところの“椰子の木登り競争”が始まり、私も参画することに相成りました。
十数メートルの椰子の木に、素足と素手でえっちらほっちら登って、てっぺんにある椰子の実をねじり切って早く落とした方が勝つという単純な競技です。

 結果、なんと私は現地の人々を差し置いて優勝してしまったのでした。領主らしき長老からは、おまえはチョモロよりチャモロらしいチャモロ人だと言われる始末で、面映ゆい感触を今でも昨日のように覚えています。その時に確信したのは、ミクロネシアかポリネシアかはわからないのですが、私の遺伝子には間違いなく南の血が混じっていることを。

 したがって、音楽にしてもアイテムにしても南系には反応してしまうのが私の性となっています。だから、“ちんすこう”は響きました。

 余生は南で暮らしたいと思うのですが、紫外線を天敵とする嫁はんとの折り合いが…
 2010/09/01 22:51  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)
プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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