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サムライ達が残したもの
我が国におけるマスコミと世論の手のひら返しは、今に始まったわけではありません。

 よく頑張ったという擁護論に終始する中で、目標に対して「負け」、プロとして結果は×だったという御仁あり。いい負け方をしたという社長あり。

 私の感想は、攻めの勝負には負けで、守りの勝負には勝ち、そして試合には負けて、世間が忘れかけていた道理を示したサムライ達。

 上司たる監督との関係性。年齢や実力と先発控えが異なるチームメイトすなわち同僚との関係性。努力と能力とは別次元で訪れる結果の受け入れ方と、結果をもたらした当事者に対する立ち居振る舞い方。

 何が国民の心を動かし、どうして若者達が奮い立ったのかは説明するまでもありません。
現代社会やそれを支える組織の代表格である企業が失い、指し示すことができていない道理を彼らが見事にシンプルに見せてくれたからです。

 その真逆をいってしまっている会社が多々あることは心苦しい限りですが、組織やチームを引っ張り束ねる立場にある人々だけではなく、構成メンバーとしての社員のみなさんも、今回サムライ達が見せてくれた道理を体現すべく頭と行動を切り替える必要がありますね。

 “勝負に勝って試合に負けた”、またその逆の“勝負には負けたけど試合に勝った”という表現はダイヤモンド上や土俵上でよく聞かれる言い回しです。

 土俵の外での勝負事にうつつを抜かして、負の道理を世間にさらしてしまったあげく、試合は開催させてもらいますでは社会的存在意義は皆無ですね。

 所詮、たかが興業のひとつが歴史と伝統という時間的優位性を梃子に“国技”ど称され、おおいなる勘違い族がはびこってしまった経緯とシナリオの大幅修正が求められています。

 だって、もし豊臣家が大阪城を拠点に天下を治め続けてそのまま現代に至っていたとしたら、大阪プロレスが国技になっていたかもしれませんから。
 2010/06/30 21:46  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
京橋猿軍団
京橋猿軍団が発足しました。

 社長よし、常務よし、現場責任者よし、MDよし、システム責任者よし、そしてちょっとずれのOEMよしの六拍子が揃いました。

 鼻高々の人間から何本毛を抜いても猿に戻れませんが、謙虚な猿は、三本と言わず毛を一本足すごとに高等生物に進化していくことができます。

 エスカレーターにぼっーっと突っ立っている人々を見るたびに、元猿が歩くことを放棄したら猿以下になるぞと、立ち止まったりシートに座りたい誘惑と戦い続けている私にとって、猿のメタファーはど真ん中に突き刺さりました。

 ポスト平成のファッションビジネスモデルを目指して何かが動きだしそうな気配です。

 さて、ブログも書いたし、シャワーも浴びたし、今からテレビの前で正座です。

 侍ジャパンの明日はどっちだ!
 2010/06/29 22:33  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
日本語でも考えよう
企業舎弟は最後まで姿を見せずに近づく。昨日の委員の発言のひとつです。

 先週、研修でお世話になっている企業のメンバー三名と食事をする機会がありました。“ニッポンかくあるべし”から大笑い話まで、いつもながら幅と奥行きの深い議論ができる面々です。

 秋に結婚を控えている者あり、合コンが必須の者ありで、そんな話題で盛り上がったところで、「釣書」という言葉がそのうちの二人に通じませんでした。

 もともと関西で使われていた言い方なので仕方がないのかも知れませんが、伝統的日本語が維持されにくくなっているのでしょうか。

 「プロフをアップする」と言ってしまうと、とても軽くなってしまいますが、「見ず知らずの人と釣書を交わす」となれば、ちょっと腰が引けませんか?

 パラダイムチェンジなど、英語で表現した方が一言でニュアンスまで伝えられる場合もありますが、今でもクライアントや場面によっては横文字の多用は嫌われる場面が多々あります。

 要は、誤解なく正確に伝達、理解する必要があるコミュニケーションの場において、それを阻害しかねない言葉遣いは嫌われるということです。

 いずれかの言語が一方的に優れている訳ではありません。何かのときに英語が浮かんだら日本語でも考えてみる、また自分の知らない日本語がまだまだたくさんある、という態度で一段深く考えてみることが重要です。

 彼らはゲーム感覚で贔屓のチームを応援していただけなのかもしれません。しかしながら社会的知識と大人性が決定的に不足していました。企業舎弟というゲートウェイが存在する事実と、ギルやルピーではなく円を動かすことの意味です。

 何年かぶりに目にした四文字に、商品クレームや企業暴力に対して奔走していた若かりし頃を思い出しました。
 2010/06/28 07:05  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
アウトルックがこぉろんだ
昨夜は、91年に発足した経営企画部において中期経営計画の指南をいただいたB社のH氏と10数年ぶりの再会でした。

 一昨日のJPSの平下氏と連続で、これで独立以来不義理をしてしまっている片手ほどの方々のうちのお二人と、たった二日で埋め合わすことができました。

 ホテルに戻ってからも今日も仕事をしますと豪語してPCを立ち上げたところ、アウトルックが“Microsoft Office Outlookを起動できません。Outlook ウィンドウを開けません。”との冷たいメッセージ。

 十数年アウトルックを使っていますが、初めての経験で酔いも一遍に覚めて体はフリーズ。ネット上で必死でFAQを求めて、コントロールパネル上のアカウントと家族のための安全設定の下のメールメニューにてアウトルックのプロファイルを書き換えることで事なきを得ました。

 そんなメニューでプロファイルを書き換えて、今後どうなるのか不明ですが、まずはメールソフトが動いたということで好しとしましょう。

 少し前に、実は飛行機が飛ぶ原理は99%はわかっているけれども100%はわかっていないという議論が世に出ました。つまりは、何故飛んでいるのか、科学的に完全な理解はできていないということです。私が慕うITの大先輩がパソコンレベルは正常に動いてくれていること自体が奇跡なのでありがたいと思えと言っていたことも強く印象に残っています。

 おそらく、経営や売れ筋で大当たりをしたケースにおいても、9割方の確証は掴めているけれども100%の確信には至っていないケースが大半だと思われます。

 逆に失敗や挫折の場合においても、9割方心当たりはあるけれども、最後の何故かは説明ができないという場合も心当たりがあるのではないかと。

 だからこそ、インキュベーションや再生のビジネスが成立する一方で、それらの勝利の方程式が確立できないのです。

 科学と称するからには100%の再現性が求められますが、科学的に処理できるとともに最後の10%や1%は説明不能な見えざる手が作用しているからこそ、経営もファッションもエキサイティングなのだと言えます。

 その見えざる手は、出資者や経営者には見えていないが、実は現場の職人がアナログで支えている文字通り本物の手がその多くを占めていると私は考えます。

 そのような人々が次々と定年退職で現場を去っていく現実があります。

 定年って何なんでしょうね?
 2010/06/23 00:09  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
示唆に富むインプット
昨日は、インプットのために半日を費やしました。

 地図情報システムのゼンリンが主催する大阪のセミナーに参加してきました、テーマはもちろんGISです。主目的は10年ぶりに、同分野の草分けでいらっしゃるJPSの平下治氏にご挨拶することだったのですが、それ以外にも大きな収穫がありました。

 商品コンサルタントと称する竹村譲氏の講義が秀逸でした。
 http://blogs.itmedia.co.jp/takemura/

 これぞという講義や講師と出会うことは、ごく稀なのですが(自分のことは棚に上げています)、彼の話はテンポといい内容の濃さといい申し分のないものでした。そこから、いくつかの知見を引用、共有させていただきます。

 其の一:「数字」私たちに残された自由時間:40歳のビジネスパーソンで約20万時間、60歳でリタイアした人で約12万時間。(これは、睡眠時間をはじめ、仕事やそれに伴う異動などのオブリゲーションを省いたピュアな自由時間です)
 
 前回のいろいろな年月にも相通じる数字をゲットさせていただきました。

 其の二:「プリンシプル」“人類は昔も今もやっていることは基本的に同じで、何をクライアントにしてどう認識しているかの違いに過ぎない”

 ここで言うクライアントとは、情報端末、ユーザーインターフェースに近い概念です。

 其の三:「ベンチマーク」“時計の世界がケータイのちょっと前を走ってきた”今やクオーツ時計はダイソーで100円で買えます。93年に日本で初めてシチズンが電波腕時計を発表したときは10万円でしたが、それが2980円に。

 彼曰く、大きな声では言えないが、通話(データ通信)料金は月あたりワンコインまでいくのは時間の問題だそうだ。その背景には、人間は人口に限りがあり、しかも夜は寝てしまうので人と人との対話を課金対象にしたビジネスモデルには早晩限界が訪れるとのこと。

 さて、ここで問題です。

 第一問:私たちアパレル業界は何をベンチマーキングしておけば、その未来を予見することができるのでしょうか?

 第二問:私たちアパレル業界は何を課金対象としてこれまでやってこられて、今後どのような限界が訪れ、それをどのように打破するべきなのでしょうか?

 そのヒントは、竹村氏語録の其の四と五と六に隠されています。

 其の四:“この世には時間軸と地理軸しかない”(私たちの世界を支配する二軸)というもの。ファッションクリエーターが、歴史と地理の二軸でトレンドの情報処理をしていることは世界レベルではではスタンダードです。

 其の五:“ヒトは時間と場所に支配されている”

 私たちは四次元世界の宿命から逃れることはできません。タイムマシンとテレポーテーションは、いつまでたってもSFの枠を超えることはないのです。

 其の六:“そういうヒトは、もっともコミュニケーションをしたがる動物である”

 私の考えでは、それは結果ではなく、そゆいう性向が高度な社会性をもたらし、その結果として最も優れた霊長類としての今があるのだと思います。

 そこにICT発展の礎とエネルギーが存在するのですが、ファッションもコミュニケーションツールの一部ととらえるとどうなるでしょうか。

 二つの問いの答えを一緒に探求しましょう。

 2010/06/22 05:08  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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