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悩ましのOS
悩ましい選択に迫られています。

 ウィンドウズ7がリリースされて、バイオXが発売されたからです。

 現在モバイルで使用しているPCはタイプTで、三年半になります。11.1型ワイドディスプレイは、携帯性とパワポの資料作成はもとより、エクセルやアクセスを駆使したかなり重たいデータ処理も、ビフォアフィフティの眼力(めぢから)でなんとかこなせる優れもののスペックでした。

 とはいえ、約1.3sの重量は、ほぼ毎日数時間持ち歩いている身にとっては、より軽いに越したことがないというのが本音です。毎月、数q〜20kmくらい泳ぐことでギリギリの体力を保ってはいますが、ペットボトル一本分の有り無しは、それは大きいものがあります。

 そう、タイプXは約700gという驚異的な軽さなのです。さらに、デフラグを繰り返しても、長年の使用を経過したHDDのアクセススピードにはストレスを感じざるを得ず、SSDを体感してみたいという衝動も抑えがたいものがあります。

 明日は大阪でのお仕事ですので、終了後にハービスエントにあるソニースタイルのショールームで実機を見ながら悩んでみようと思っています。

 唯一の悩みは、クラウドコンピューティングの時代への転換期にあたり、私たち旧世代はXPにダウングレードしてあくまでも使い慣れた世界の延長上で生きるのか、次世代を睨んだ世界に突入するべきなのか、その選択をどのようにこなすのかということです。

 目を転じると、「すかいらーく」がなくなりました。私が始めて訪れたファミレスは小学五年のときの岡山の「サンデーサン」でしたが、業界的にもブランド的にも、大きな変化に見舞われています。

 やっぱ、次世代を先取るべきなのでしょうか?この悩みの結末については、またご報告したいと思います。
 2009/10/29 22:57  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
富士吉田の再会
富士吉田で三日目の朝を迎えています。

 昨年の秋を皮切りに、五回目の合宿研修です。初日の一昨日は終日冷たい雨が降っていましたが、一転して昨日本日と快晴となりました。

 日本の東側を台風が通過した影響もあって、特に昨日は一年のうち何度もないと思われるほど空気が澄み渡り、間近に見る富士山の勇姿は圧巻でした。

 携帯のショボいズームなので、その迫力をリアルに共有することができないのが残念ですが、気持ちだけおすそ分けできればと思います。

 高校の修学旅行で五合目までバスで登ったことがあり(ほとんど覚えていません…)、あとは新幹線の車窓から、飛行機の窓から、そして東京から遠くに眺めるだけの富士山ですが、近くで静止して凝視すると、その存在感には畏敬の念を感じさせられます。毎年一人で山頂に立つことをライフワークにしている知人がいますが、なんとなくその思いがわかるような気がしました。

 昨年、二年次研修でお世話した方々が多数声をかけてくれて、一年ぶりの再会と成長もしくはより深まった悩みを共有しました。一回りもふた回りも大きくなった人、相変わらずの人、父親になった人etc.

 教職を本業としている専門家ではないので、決してふさわしい表現ではないかもしれませんが、こうして教え子達がいて、彼らとの継続的関係性があって、短期での登壇ではありますが、そういう人々が年々増えてきて。私を支えてくれる大きなモチベーションの源泉です。

 かつてお仕事をご一緒させていただいた兵庫県警のOBの方は、その苗字を冠した「○森学級」の卒業生達という表現をしておられました。それは、○○閥といわれるいわゆる派閥とは訳が違います。派閥とは、自己の営利のためにその長の権威と権益の元に群れをなすと定義されると私は考えます。

 ○○学級とは、大いなる志を共にする者達が理念、価値観など哲学的練磨のため師匠に集うというものです。北村学級と呼べるほどの結束が発生することは考えられませんが、ちょっとでも何かが彼らの中に残り、それがちょっとでも彼らの人生のなかで何かのきっかけになれば、それで十分です。

 そして、こう言っています。「みんな、将来社長になった暁には、俺を駐車場のおっちゃんで雇うてね」と。
 2009/10/28 08:19  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
なんちゃってリサイクル
アパレル業界でもリサイクルとクーポン発行が目的の下取りが盛んに行われるようになってきました。

 かつてユニクロがスタートしたフリースのリサイクルは、純粋な社会貢献目的で現在も続けられています。片や、定額給付金の頃合と重なった今年の春先からIYが口火を切ってスタートしたリサイクルは、販促目的が見え見えです。

 もっともインフレしたのは、リーバイスの他社商品でもOKで二千円のクーポンゲットだと思うのですが、各社とも五百円〜千円の間で自社商品を回収するというのが主流のようです。

 とある服飾雑貨のリテール部門が行ったリサイクルは、販売促進というよりも商品開発が目的でした。他社商品でも何でもOKという条件で、コンペティターの商品や、今の企画担当者が見たことも内容な時代の遺物が発掘されればラッキーという考えです。

 そうすると、「リサイクル目的の下取り」という表現では表しきれない次のような場合分けが発生していることになります。

1.伝統的な再販目的の下取りで、販促的意味合いは薄い(車やパソコンがその代表例)
2.純粋な資源再生が目的で、社会貢献が主な趣旨(フリース→ペットボトル)
3.社会貢献が主目的で、途上国や難民の人々への寄付に回る(一部の衣料品やメガネなどで行われている)
4.実は営利目的で販促活動が主たる目的(大半の現象がこれにあたり、自ら“なんちゃって”と称すべき)
5.実は営利目的で商品開発が隠れた目的(これは深い)

 消費者にとっては、粗大ごみが社会に還元したり自らの利得に資するのは嬉しい限りですが、どのようなシステムとプロセスの中で何をしていることになるのかの自覚は持っておくべきです。

 また、会計上どのような科目でどう処理するのかも悩ましいところです。過去に決算として確定した売上を値引くわけにはいかないので、現在もしくは将来の粗利を削るのか、経費で処理するのか、それは営業内なのか、営業外なのか…

 なんちゃってリサイクル下取りで維持もしくは下支えした売上は実力でも何でもありません。管理会計上ニュートラルに修正するパラメーターを挿入しないと、本質的業務の精度が測れなくなります。

 それでも、“なんちゃってリサイクル”は果てしなく続くのでしょうね。



 2009/10/20 18:17  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
価格破壊の果てに
ジーンズの最低価格が690円になりました。弁当は198円まできました。

 小売業のPBの生産を断念するメーカーが出始めました。涙を飲んで止めるのではなく、将来のためを考えて積極的に止める賢明なメーカーもあります。

 価格破壊は効し難い流れではありますが、その一方で適正利潤が損なわれているとしたら、それは大変なことに繋がります。

 そもそも経済を構成している国民が最低限の生活を維持するに必要な粗利が確保され、人件費などの販管費をまかなった上で拡大再生産に必要な利潤が確保されないと、経済とそれを構成する企業はシュリンクせざるをえません。

 わが国の総人口はターンオーバーしたので、海外からの大量の移民を受け入れない限り、頭数としての人口は減少していきます。しかしながら、経済の総和は「構成人数×一人当たりの経済量」で表すことができますので、人数減の比率を大きく下回るデフレスパイラルは一人当たりの経済量すなわち生活の質の低下を伴っていることになります。

 つまり、それぞれが生活の質を下げるか、飯も喰えない限界点を下回ることを迫られるということです。

 雇用も所得も維持できないデフレスパイラルに陥った可能性が高い現状、少し考え直してみませんか?

 私はよく次のような計算をします。例えば20万円のスーツを買ったら、それを着る機会が40回(4回×5ヶ月×2年)あるとして、一日あたりの費用としては5000円で、なるほどそういうことか、と。

 ランチに要する費用は500円〜1000円前後ですが、冒頭のジーンズの価格はランチ並みで、弁当の価格は3掛けの水準です。ビジネスパーソンが年に200回ランチを摂るとしたら、年間総支出は10万円〜20万円になります。690円のジーンズを週一回一年着用すると52回ですので、一日当たり13円強です。

 最低賃金は全国加重平均で時間713円と定められています。その8時間分の6000円弱が一人の雇用を維持するために必要なネットの金額とすると、一人の人が最低それ以上の消費をしないと経済は回らないことは明白です。

 衣料品は、非耐久消費財として分類されますが、糊やコピー用紙のような消耗品や日々消費される食品と異なり、一年を超え数百回を超える耐久性を兼ね備えているアイテムが多数あります。そういうものが一日あたり10円の世界に突入したことが何を意味するのでしょうか? 10円といえば、私が小さい頃、近所の駄菓子屋でくじ引き一回に消費していた金額と同額です。

 価格破壊も結構ですが、経済を破壊したり逆行させる権利は誰にもないと考えるべきではないでしょうか?

 2009/10/19 07:49  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
同士がいました
弱冠31歳で千葉市長に当選された熊谷俊人氏が日経ビジネスに寄稿された一文から引用します。

 断固として公共事業の見直しを進めているところだが、現場の危機感が薄い。市の要職にある課長クラスが50歳前後であることから、10年もすれば退職するのに、20年後、30年後を見据えた施策を、市民の反発を押し切ってまで推進する理由がないからだと。

 私が10/4付でアップした経験と余命のパラドクスそのものではないですか。当時の私はビジネスと人生の先輩に論破されてタジタジだったわけですが、表現の仕方や言い方の問題があった可能性が高く、その論旨が根本的に間違えていたわけではないと、少しホッとさせられました。

 子供達はもとより、自分達の後に続く人々のために考え、自分の老い先はさておいて意思決定や行動を起こす、ヒトとして当たり前のことが当たり前にできなくなってしまうのが、会社であり社会の宿命であるとしたら、私たちは人間社会を存続させることができないということになってしまいます。

 そんなはずはないと思いながら、現実にはとても心配なデフレスパイラルが進行し続けています。次回はちょっとその議論をしてみたい思います。

 2009/10/14 22:45  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)
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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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