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東のガンダム西の?
ROCKYは実物大ガンダムに言葉を失ったようですが、ゆりかもめの車窓からその勇姿を見たときの、その衝撃たるや…私も思わず息を飲んでしまいました。

 片や、西では巨大モニュメント“鉄人28号”が鋭意製作中であります。神戸市長田区の商店主の方々が企画し、1億3500万円の巨費を投じて高さ18メートル、重さ70tの巨体が着々と出来上がりつつあります。

http://www.kobe-tetsujin.com/monument.html

 原作者の横山光輝さんが神戸市出身というご縁もあってのプロジェクトです。が、費用の三分の一が神戸市負担と聞くと、納税者である私たちの気持ちはちと微妙です。でもまあ新婚時代の数年間を過ごさせてもらった長田が賑わうのであれば、よしとしましょう。

 頭ができたということで新聞にも紹介されましたが、ガンダムと比べてモッチャリ感は否めません。やっぱ、関西だからかなぁ…。どうせモッチャリなら、巨大化した“池乃めだか”なんかがより関西らしくてとも思うのですが。

 横浜には巨大な動く蜘蛛も出現していましたし、次はどこに何が登場するのでしょうか?ちなみに、マジンガーZは既にスペインにあるそうです。

 2009/07/31 11:54  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
本性消費
洋菓子のベンチャー経営者から、「本性消費」という言葉を勉強しました。ネット通販の世界では、リアルと異なり本性消費が行われるのだそうです。大手ECモールのベストオブイヤーの常連でいらっしゃるので、説得力がありました。

 本性消費には大きく分けて三つの意味があります。第一に、その源泉が“性エネルギー”であること、第二に、苦楽を緩和してくれるような便益に人気が集中すること、第三に、第三者評価が的確に形式知化されていることから、見栄や衝動による消費が起きにくいことです。

 第一の点では、アダルト系や出会い系のサービスサイトの賑わいもさることながら、いわゆる女性がアダルトビデオをネットや携帯で頼んでいる現象や、広義ではギフトマーケットがその典型になります。

 第二の点は、お米や水などの重たいものや、必需品の定期購買などの消費がそれに当てはまります。そういえば、我が家にもやたら2ℓのペットボトルや健康ドリンクの在庫が積みあがっています。

 第三の点は、裏返すとリアル店舗の重要な提供便益のひとつに、売り手側からの評価や価値提供があり、冷静な第三者評価に基づく比較購買と言うよりも、衝動的な舞い上がり消費も、リアル店舗での買物の楽しさということもできます。

 携帯やネット通販も含めると、マーケットサイズが百貨店の売上を越えて8兆円という数字が発表されたことは記憶に新しいですが、「本性消費」の場がネット系と定義すると、不可逆的に有店舗の売上とカニバリゼーションが続くとは考えにくくなります。

 ネット通販の調子がいいので、猫も杓子もリアルと同じものをネットでも販売するという傾向が(特にファッションでは)ありますが、本当にそれでいいのか、一考が必要です。

 クリック&モルタルと言われて久しいですが、「本性消費」vs「仮面消費」というフレームワークにファッションビジネスの有店舗とネットの棲み分けと相乗効果を紐解く鍵があります。

 2009/07/30 14:50  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
相対価値改善と絶対価値転換
日々の改善も怠ってはなりません が、改善の延長上には改革(変革)はないので、イノベーションのためには別途、特別なエネルギーと手配りが必要になります。

 ユニクロが百貨店に本格進出することは、ファッション業界にとっては大きな転換期としてのトピックです。集客力の回復が主目的だと報じられていますが、かつて百貨店の集客力と引き換えに、多大な歩率を甘んじて受け入れていたアパレルにとっては、忸怩たる思いがあります。

 ユニクロのビジネスモデルからして、20%を超える歩率が設定されるとは、とうてい思えませんので、経済秩序が大きく変わっていく転機になる可能性があります。

 インターナショナルブランドは、10%台の歩率で百貨店の一階のベストロケーションに陣取り、文字通り高級イメージの醸成とクオリティの高い顧客の誘導に寄与しましたが、彼らはこぞって路面へと脱出していきました。

 仮に10%の歩率でも、月坪200万をたたけば坪家賃20万円を吸収できる計算になりますので、銀座のそこそこの場所まで出店可能エリアとなってくるわけです。

 大手セレクトショップの幹部の方が、中堅地方土地の路面物件は、インショップで歩率家賃を負担するよりも経済的に十分見合うので、インショップから脱出する方向性も視野に入れたいとおっしゃっていたのは、もう三年も前のことです。その後、それらしい動きは見えてきません…。

 相対的改善の雄である原価低減は限界にきていると思われます。これ以上の数値改善は品質改悪となり、消費者を裏切ってしまう閾値寸前の状態です。

 マージンをとるに足る付加価値を、参加プレーヤーが応分に負担するビジネスモデルへの絶対価値転換が求められています。OEMメーカー、アパレル(セレクト)、ディベロッパーの三者で高マージンを享受できる時代は終焉しました。

 シングル、もしくはダブルプレーヤーによる新しいビジネスモデルの出現は、もうすぐそこまで来ています。
 2009/07/29 09:35  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
ターンオーバーの予感
戦後最大の告示期間を伴う選挙戦がスタートしました。

 かつて、PF・ドラッカーが30年も続くビジネスモデルがあろうはずもないと看破したことは既述のとおりですが、いよいよ半世紀以上続いた55年体制に、民意が答えを出すときが訪れるのでしょうか?

 奇しくも明日は皆既日食。私が小学生の頃にも部分日食がありましたが、当時は下敷きやらすすであぶっただけのすりガラスで皆で観察した記憶があります。それが今ではご法度のツールだとか。そういえば、当時チクロ(有毒人工甘味料)OKでしたね。

 このように、私たちのナレッジとクライテリアは進化し続けていくのです。展示会卸もSPAも、今は旬のファストファッションですら、歴史の舞台で受け入れられては、次なる知識と価値観の元に完膚なきまでに叩きのめされていくのです。

 本日、テキスタイルメーカーの専務から、小島健輔さんのカップルードルとラーメン業界の話を読んだかと盛り上がりました。カップヌードルはある意味でスタンダードですが、それ以外にラーメンは数多あり、カップヌードル以外で生計を立て、行列を生成しているラーメン屋は数え切れないという議論です。それをアパレル業界にあてはめると…という深いお話しです。

 して、ご当家のカップヌードルですが、何十年かぶりのモデルチェンジ(スープの味と具の詳細)は、みなさんいかがなものでしょうか?私は、はっきりいって幻滅でした。中年のノスタルジーに過ぎぬかと思いきや、近所の小学生の間でも、前の味の方がよかったとの声が多数あるとのこと。

 SPAロジックの基本概念のひとつに、“変わらないもの”と“変わるもの”を見極めてぶらさないというセオリーがあります。理屈で言うのは簡単ですが、それを分類学を駆使して体現するのは並大抵ではありません。

 しかしながら、顧客たる消費者は、意識的、無意識を問わずその両極の間で揺れ動きながら泡沫の消費生活を楽しんだり、充足させているのは間違いありません。

MDには、そんな感性と配慮も必要ということです。
 2009/07/21 22:24  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
戦略は組織に従う
「組織は戦略に従う」と定義したのはチャンドラーですが、それに対してアンゾフは「戦略は組織に従う」と提唱しました。

 抗しきれないマクロのトレンドの中、既存店前年比をクリアすることは並大抵ではありません。そんな時代下においても、同ブランド、同事業の中でも店舗によって業績は斑模様になります。

 前年比や計画比を達成できている店も、それに浮かれることなくしっかりと脇を締めてかからないと、そのうちにエライことになるし、いま業績の悪い店舗は、数字を追いかけるのではなく、こんなときだからこそチームワークや人材育成など、将来の源泉(土台)となるような課題に目を向けるべきです。

 中堅服飾雑貨メーカーさんの販社の年次総会で、ちょっとしたお題を頂いたので、アンゾフの命題をもじって、そのようなお話しをさせていただいたところ、社長がえらい嵌っておられました。

 昨日も、神戸のベンチャーの店舗事業の四半期検討会で、“基礎の基”や“土台”“組織体系”というキーワードが出てきました。

 経営学上の元々に意味は、組織の力を超えすぎた戦略はただの絵にかいた餅になるし、戦略はその組織が有する潜在的構想力や実行力の枠組みを超えた規模や創造性で描かれることはないというものです。なお、伊丹先生は、“オーバーエクステンション”という概念で、現有組織力を少し超えた、ちょっと手を伸ばせば到達する戦略を立案することが組織を健全に進化させるとおっしゃっておられます。

 私の場合は、それをシンプルに、無理やり数字目標を追いかけて疲弊するよりも、ドンと構えて組織力をアップすることが、結果的には将来の数字に繋がるという意味で用いました。イソップ物語の太陽と北風の話しも似たような知見です。

WSZさん:これを読まれたら、昨日の会議の関係者に回付いただけると幸いです。
 2009/07/16 10:00  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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