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恐るべしレイクタウン
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越谷レイクタウンがプレオープンしました。
グランドオープンは10月2日ですが、9月26日からプレオープンです。
これまでにも何度か郊外型SCのプレオープンは経験させていただいたのですが、土曜日だったせいもあってか、あまりの人の多さにビックリさせられました。
ドーナツの店は例によって大行列で、お昼どきだと飲食店で席を確保することもままならず、通路で他人とすれ違うのがピーク時の新宿駅や渋谷駅並みという状況でした。
東京ドーム三個分の広さと言いますから、その大きさも桁外れ。
いろんなメーカーさん、リテーラーさんが新業態をぶつけきて、既存業態もとびきりカッコいい店作りをしたりと、とても半日では回りきることができないという有様でした。
百貨店もSCもマクロ的には頭を打っているようですが、業態万国博とも言えるレイクタウンでコンテンツの盛衰を注意深く見守っていくと、何かいいヒントが得られるのではないかと感じさせられました。
例によって、ビジュアルとリンクなしのブログ(それでブログかっ?)を貫いている私ですので、写真もないご紹介で恐縮ですが、是非、百聞は一見にしかずですので、足を運んでみてください。 |
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やんちゃのすすめ
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移動体通信事業会社の二年次研修を担当させていただきました。
丸々三日間の合宿研修×2クールでかなりハードでしたが、あっという間に時間が過ぎました。今秋のビッグイベントのひとつでしたので、無事終えることができてホッとしています。
研修中、私の仕事における失敗談をというリクエストがあったので、夜の懇親会の部でいくつかお披露目いたしました。その中の一部をご紹介します。
今ではすっかり衰退の憂き目を見てしまった総合スーパーのD。当時、積極的に展開していたディスカウント業態のひとつファッション・デ○の京都京極店での出来事です。
正規の取引口座はないのですが、なんと、その店に前の会社の代表的メンズブランドのコーナーが立ち上がったのです。特に若手の闇の紳士たちに絶大な支持を得ていたブランドで、偽物も後を絶たないという状況でしたので、さっそく私は現場調査を命じられたのです。
闇の紳士たちからの商品クレームも頻発しており、いろんなことを学習していました。その中のひとつに、“おまえらが怖いと感じたら(刑法上は「相手方が畏怖」と規定されています)こちらの勝ちだ、そのときには堂々と警察に行こうと言えばいい。そうすれば相手も諦めるはずだ。”という教えがありました。
店頭で、当該ブランドの商品の品番を控えていると店員から注意を受けました。無視して続けていると店長と称する方が出てきて「他のお客様の迷惑になるので、やめて欲しい、出て行って欲しい」とのことです。
「客が商品のことを調べて何が悪い」と、なおもメモとりを続行しました。
すると暫くして闇の紳士風のオッチャンが出てきました。当店の顧問と自己紹介されましたが、そんな人を雇ってるんだと驚きながらも、黙々とミッションを遂行。もし、私が怖いと感じる事態に陥ったらこちらの勝ちなんだから、警察に行けばいいんだからと言い聞かせながらも、ドキドキものでした。
当の紳士は冷静で丁寧な口調で「店長が出て行って欲しいとお願いしてから相当の時間が成立していますね。不退去罪が成立しているので、一緒に警察に行こう」と。えっ???…一瞬頭が真っ白になりました。
「警察に行こう」、それはこちらの台詞ではなかったか?不退去罪?そんなの聞いたことないぞ。警察に突き出されるのが相手ではなく、こちら…???。諦めさせられたのはこの私の方でした。完敗…
そのほか、飲みすぎた翌日、同僚からの度重なる電話に起きることもなく昼まで寝てしまい、結果、無断半日欠勤、そのことを結婚式の主賓の挨拶で引用、披露されてしまった失敗談等々。
受講生の中にもこんな人がいました。飲みすぎの翌日起きたのが始業時間間際で、とっさについた“病院に行く”という嘘を念のため実行したところ、血液検査で本当に異常が見つかり、エビデンスとなる診断書をゲットするとともに、健康上も事なきを得たという結末でした。
なかなか尖がった人材が出てこないことを人事スタッフの方々は嘆いておられましたが、ご心配は無用です。やんちゃの芽を持った人材は、この方に限らず散見されましたので。
嘘はついても人は騙すなと申し上げましたが、相手や組織を本当に困らせない限りにおいては、どんどん“やんちゃ”をやって下さい。つまり、やんちゃをしても犯罪は犯すなということでしょうか。
危うく私の方が犯罪者に仕立て上げられる寸前だったのが上記の失敗談ですが、美しい技にこだわりすぎて泥臭い返し技に逆転負けを喫する日本柔道陣と同じですね。自分達の外の世界の動向と、自分は知らない(意識していない)が相手が知っている(意識している)ことを認識していないと、勝負には勝っても試合には負けるということになるのでしょうね。
私は勝負にも試合にも負けたのですが…
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徳と品格
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いま、ビジネスの現場において“徳”と“品格”という言葉が新鮮かつ重要だと考えます。
何度かこのブログで紹介させていただいたMBAの大先輩の保田健治氏と深いディスカッションをする機会が
ありました。
氏は、執行役員も含む新任役員に対する企業内研修において“徳”というキーワードを提示してプログラムを開発、実施しておられ、私にその内容に対する感想を求められました。
私からの「とても新鮮な響きがあると同時に、極めて本質的な議論だと感じる。」という反応を皮切りに、保田氏が提示された、“tangible(触知しうる、有形の)”“intangible(触れることのできない、実体のない)”という両極の概念を中心に議論が盛り上がりました。
ビジネスにおけるMBA的知は形式的かつ西洋医学的クールな知であるのに対して、“徳”に類するものは非定型で東洋医学的、漢方薬的知ではないかと。すなわち、前者がtangibleな知であり、後者はintangibleな知ということで整理がつきました。
さらにそれらの特徴を掘り下げていくと、MBA的知識は1+1が確実に2になり、3×5が必ず15になるような、そのような知識(それがないとビジネスで複雑な計算(問題解決)はできませんね)で、徳のようなintangibleな知は大きなレバレッジが効く付加価値の源泉だということで盛り上がりました。
レバレッジの効く経営資源の代表格は“情報的経営資源”であり、その理由は同時多重利用ができることにありますが、“徳”は量的レバレッジだけでなく普遍的解を導くことを可能にする質的レバレッジも備えたさらにその上をいく経営資源ではないかと考えました。
一方で、」国家、女性、親をはじめとして諸所の“品格”を題材にした書物が相次いで出版されていますが、世代を超えて存在する昨今のキレる人々、内部組織の論理の延長上でしか政治を語ることができず、天下国家の視点を忘れ去ってしまっている与党第一党の人々、自社の利益が足らないので事故米を販売したとしゃあしゃあと会見する経営者…。
徳と品格を改めて見直してみませんか。
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嘘はついても人は騙すな
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「嘘はついても、人は騙すな。」
加護野先生の小噺のひとつに“カマス”の噺があります。
水槽のカマスに餌を投入するとすぐに喰いつきます。間を透明なガラス板で仕切って同じように餌を入れても、暫くは喰いつこうとするのですが、何度かガラス板に激突して目的が叶えられないことを学習するとやがてカマスは餌を入れても反応しなくなります。
そうなると、次に仕切りのガラスを取り除いて同じように餌を入れてもカマスは餌に喰いつこうとはしなくなります。
中間管理職の方々を対象にした講演などでこの噺をして、「アホなやっちゃ…」と笑いが起こると、すかさず「カマスを笑っている場合じゃないですよ。皆さんがこのガラス板なのですから。」と。
もちろん、このようなカマスの実験結果がある訳もなく、その意味では嘘をついていることになります。しかしながら、この噺を聞いた相手方はそんなことはどうでもよくて、示唆に富む知見を習得することができたことになります。
先週ご一緒させていただいた大手企業の二年次社員研修でこの噺を引用すると、大きな反響がありました。支店に来て同じ話をして欲しいとか、管理職対象にお願いしますとか。
おそらく、一年目にはとにかく一所懸命頑張るのみでやってきたのが、二年目になるといろんなことが見えてきて、気になってきているのでしょう。
当該研修は三日間だったのですが、私にとってはこれまでの最高に属するくらい感情移入して盛り上がって、最後の総括の際には思わずグッと胸にくるものがありました。来週、後半戦が控えていますので楽しみにしています。
さて、佐藤六龍さん著の「江戸秘伝 職養道のすすめ」の第5条に「嘘はついてもだますなかれ」ということで同じような趣旨の秘伝が紹介されています。
あまり馴染みのない“職養道”という言葉ですが、江戸時代の職人系の職業人の間で口述のみで伝承されてきた商売のコツのことで、まさに日本発の経営学のルーツとも言うことができます。現代にも通用する多くの知見が含まれているので、折に触れて引用していきたいと思います。 |
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特別/記念講演抄録
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加護野忠男先生還暦記念コンファレンスにおける三品和広先生、金井壽宏先生、加護野忠男先生、それぞれのご講演から抄録をば。
いずれの先生方の議論においても、私たち実務家にとって大変示唆に富む“対極の概念”が示されましたので、その軸でお三方のお話しを披露させていただきます。
まず、三品先生は、“大企業vs中小企業”。
大企業においては事業部長クラスでも事業システムを設計する自由度は皆無である。そこにあるのは、過去からのしがらみや組織間の利害関係などの制約条件との闘いのみである。
片や中小企業のトップは全部が見渡せているので、自分の身を何に対してさらすのか、さらさないのか。どうすればいいのか、何を考えていけばいいのか。それらは全てトップのやる気と工夫次第である。
その上で、加護野先生は小さな渋い会社がお得意だが、ご自身は不得意だし手を出さないと…。深いですね。
次に、金井先生は、“エージェンティックvsコミューナル”。
エージェンティックとは、強い意志をもって何かにかきたてられて一心に打ち込むようなパワーを指し、コミューナルとは、同じ何かでつながっている集団がもつ力のことで、三隅二不二先生が提唱されたPM理論のP(目標達成機能)とM(集団維持機能)に近い概念です。
それぞれ、どちらか一方だけが尖りすぎると問題があるが、我々は組織やパートナーとの関係性において、様々な場面においてそれぞれの力を必要としているのです。
最後に、加護野先生は、“取引コスト論vs取引利益論”。
特に経済学が取引コスト論一辺倒である現状に対して、なぜ取引利益論と言わないのかという一石です。取引コスト論は相手はズルをするという性悪説を前提に機会主義的に不確実性を制御しようとするものですが、一方もしくは双方がより大きな利益が得られる可能性を、能力形成、調整、協働などの視点から議論しないのかと。
景気もファッションの流れもΛ(ラムダ)字に頭を打ってしまったアパレル業界では、やわら新規出店が縮小し、不採算ブランドンのリストラが行われ、コスト削減が叫ばれて、“取引コスト論”一色に染まってしまいます。右肩上がりの時期に“取引利益論”的に上手く事業システムとしての仕組みの構築ができていないから、状況が一変したら猫も杓子も“取引コスト論”に終始せざるを得ない…。
残念ながら、アパレル業界は加護野先生が憂う経済学と同等レベルのようで…。
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