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フェルミ推定
ロジカルシンキングの研修時にフェルミ推定の話しをすると、皆さんの反応が異常なまでによいことに驚かされます。

 私がフェルミ推定に出会ったのは今から9年ほど前のこと。当時、人事関係のプロジェクトでお世話になっていた外資系コンサルティングファームの方から教わりました。

 コンサルティングファームでは面接時にフェルミ推定に関わる質問をすることで、当該人物の地頭の良し悪しを判定するのだと。転じて、当時流行り始めていた人事政策としてのアセスメントにおいても、地頭の良さがわかってしまうものだと。

 フェルミ推定のオリジンは「シカゴにピアノの調律師は何人いるか?」。派生系として、「日本に電信柱は何本あるか?」、「長野県に蕎麦屋は何軒あるか?」等々。面接ではいきなり出された質問に対して数分で応えるというもの。

 感化された私は、当時の社内公募の面接で、「世界中で一日にトイレットペーパーは何m消費されるか?」という問いを出してみましたが、反応は芳しくなく、それ以来言及することはほとんどありませんでした。

 私のロジシンの師匠から教えられた究極のフェルミ推定は、エキスポランドで起こってしまった痛ましい遊具崩壊による転落事故のロジック。車軸の半径を推定して、風塵雷神Uの軌道の長さを推定して、次は、一日当たりの稼動回数、年間あたりの稼動日数を次々に推定すると、開園以来6.5×10の8乗は車軸が回転していることになるそうです。

 実は、車軸破断の原因となる金属疲労は10の7乗の世界で発生することは金属工学の世界では常識らしく、10が一桁異なる非常識の世界に突入しても何も手を打つことがなかったド素人集団だったというオチです。100万回使うと危なくなるものを1000万回使っていたというわけです。100万回のところを200万回使ってしまったということとは、訳が違います。

 地頭の良し悪しもさることながら、我々ビジネスマンにとってはフェルミ推定のようなアプローチは様々な場面で威力を発揮します。

 限られた知識と情報の中から結果や未来を推定する。もしくは、得られた情報を基に未知の情報を推定する。事後的に訓練可能なアプローチですので、皆さんも是非トライしてみてください。
 2008/10/13 18:18  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)
プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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