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医学の世界に「臨床医学」と「予防医学」という分野があります。前者は、怪我したり病気になってしまった後で、それらを治すことを指します。後者は、怪我や病気を未然に防ぐさざざまな方策を総称したものです。 同様に企業法務にも「臨床法務」「予防法務」があります。トラブルや事件が起こってしまってから、それらに対処するのが臨床法務です。速やかに情報開示をしたり、商品回収を図ったり、再発防止策を立案したりすることがこれに当てはまります。 そのうち、再発防止策の立案は広義の予防法務に入るのですが、本来的には、そもそもトラブルや事件が起こらないような対策を施しておくことが予防法務です。事が起こってしまった際の迅速な対応マニュアルを定めることも重要な予防法務となります。 さらにその先には「戦略法務」という概念があります。予防を超越して法務事案を戦略的に企業活動に活用することです。なかなかイメージしにくいかもしれませんが、敗訴は免れないが立場を明確にするために裁判を起こすとか、昨今我が国でも動き始めた、部分的に分散している特許権を集約することでパテント収入を得る行為などがこれに当てはまります。 ■□■迅速かつ的確に対処する(コトが起きてから)「塵取りと箒」 □■□未然に予防する(コトが起こらぬよう)「盾」 ■□■戦略的に活用する(コトを利用する)「矛」 以上が、企業法務の3ステージです。掃除道具はもとより、是非とも両方の武器を持ち合わせて下さい。 |




