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「コンプライアンス」「内部統制」「CSR」などの言葉を耳にしない日はありません。再び「企業法務」が注目される時代がやってきました。 私が法務部門に配属された1984年当時は、企業法務という言葉は今ほど馴染みのある言葉ではありませんでした。それが、80年代終わりから90年前後にかけてバブルの波とともに「企業法務」のうねりが起こりました。時はまさに、リクルート事件が大きな社会問題となり、企業の財テク(すっかり死語となってしまったが)などの本業とは無関係のバブリーな利益追求行為の是非が問われた時代でした。 十数年の年月を経て再び経営者が法務に真摯に直面しなければならない局面となりました。我々にはなかなか実感の沸きづらい景気拡大の昨今ですが、経済や経営がある種の成長を遂げて異なるステージに到達することで、経営者は、新しい、さらなるルールの遵守を求められることになるという歴史的必然のように感じられます。 時代は異なるものの、そこには普遍的原理原則や思想があるように思えます。「企業法務」シリーズでは、80年代の法務の波を専任担当者として経験し、現代の波をコンサルタントという立場で実感している私が、現場体験知をベースに少しだけアカデミックに論述を進めてまいります。 |




