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頑張れ!サラリーパーソン男子
 9日付けの新聞記事から三つほど拾ってみると、頑張れ!サラリーパーソン男子とエールを送りたくなる。

 日経MJでは「ゾゾタウン揺らぐ牙城」との見出しが踊り、“衣料通販アマゾン脅威に”と続く。伊藤元重教授がそれを受けて、「苦戦するカテゴリーキラー」と小論を展開する。

 米国のトイザらス破綻はビッグニュースだった。私たちの世代は、その昔、地場の専門店で玩具を買ってもらった。岡山出身の私が誕生日やXmasプレゼントを買ってもらっていたのは「人形の岡杉」というお店だった。

 私が子供に玩具を買い与える頃に颯爽と上陸してきたのがトイザらスで、その圧倒的な品揃えとお手頃価格には舌を巻いた。その後日本に登場したGAP数寄屋橋店で、嬉しげに息子二人に揃いで色違いのGAPパーカーを買い求めたのがまるで昨日のことのように思い出される。

 キラーはやがてキルされる運命にある。カテゴリーキラーのカテゴリーは当初品揃えという意味で使われ始めたが、いまとなっては広く流通システムを含んだビジネスモデルの種別と捉えなければ流れを見誤る。

 ZOZOの、アマゾンのそれぞれのバリュー、そしてリアルショップと直営サイトの意義と価値は何か。伊藤教授は女性は男性に比べて買い物時間が圧倒的に長いようだとして、買い物を楽しんでいる彼女たちが典型的に支持しているのが却下点の化粧品売場なのかもしれないと説く。

 安さと効率が求められる世界と、価格は劣後で効率ではなく居心地と満足感が求められる世界は全く別ものだ。

 片や、消費を斬るの特集では「働き方改革でさまよう会社員」として平日の夜に公園やカフェに出没する男子の姿にヒットの予感があるという。平日夜の早い時間帯に自宅で居場所とやることがない男子の現実は悲哀に溢れているとも言えるが、その彼らが居心地がよくて満足感を味わうことができて、帰宅までの時間を有意義に過ごすことができるコトと場の創出は、確かに新しい無限のビジネスチャンスであるとも言えよう。

 先頃NHKで報道された尼崎のプレハブ文庫では、多くの子供たちが親が帰宅するまでの時間を楽しそうに過ごしている姿が印象的だった。このような場のサラリーパーソン版が求められているというわけだ。

 私塾をスタートして一年半になるが、完全リタイア後にこんな場を主催できたら面白いとも思う。最低、四つの間が必要となる。愛煙の間、愛蒸の間、愛飲の間、そして禁欲の間だ。
愛煙は燃やすタバコから離れられない人に、愛蒸はアイコスやグローに移行できた人に、愛飲は文字通り1杯引っかけたい人に、そして真面目に本を読んだり静かにPCでお仕事したい人には禁欲の間を。

 時間と知識は無償で提供することは厭わないが、仕事帰りに立ち寄りやすい場所や通勤途上の交点となるとさすがに場所代がかさむ。それを自費で拠出できるほどの資産家でもないので、どの程度のお金の流れを創出することができるかが鍵となる。

 それさえクリアできれば、本気で考えるに値するラストウェイではある。実現できる確率は限りなくゼロに近いと思われるので、残念ながら、自己責任で頑張れ!サラリーパーソン男子。来たれ、放浪サラリーパーソンの受け皿となる新規ビジネス。
 2017/10/10 07:03  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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