« 収穫加速の法則 | Main | 民主主義を考える »
T・AI
 2013年9月にオックスフォード大のカール・フレイとマイケル・オズボーンが「雇用の未来:私たちの仕事はどこまでコンピューターに奪われるか」と題して発表された論文によれば次のようになる。

今後10年〜20年以内にコンピューターに奪われそうな仕事
 電話による販売員 99%
 データ入力 99%
 銀行の融資担当者 98%
 金融機関の窓口係 98%
 簿記・会計監査 98%
 小売業のレジ係 97%
 シェフ 96%
 ウェイター・ウェイトレス 94%
 タクシー運転手 89%
 理容師・美容師 80%

奪われそうにない仕事
 医師 0.4%
 小学校などの教師 0.4%
 ファッションデザイナー 2.1%
 エレクトロニクス技術者 2.5%
 情報通信システム管理者 3.0%
 弁護士 3.5%
 ライター・作家 3.8%
 ソフトウェア開発者 4.2%
 数学者 4.7%
 旅行ガイド 5.7%

 ここでのパーセンテージは、気象情報における降水確率と同様の読み方になる。98%とあれば、同じ状況下の10年〜20年が100回あったとすればそのうち98回はそうなるという意味だ。それはそうだろうなと納得するものもあれば、シェフや理美容士などは意外であろう。

 T・AIとはAIの頭にタイムシリーズを冠して「時間の人工知能」という意味だ。第一人者の小松秀樹氏の定義によれば、「逐次に投入される時系列データ(販売数量、出荷量)から、瞬時に膨大な計算実行・指標判定がなされ、最適な生産量・発注量・在庫量が出力される全自動システム」となる。

 氏はヒューマンエラーを以下の7つに整理して指摘する。
  1.ホワイトノイズ(不規則変動)を知らず、軌道修正もしない
  2.常識に安住したがる
  3.「動き」を知りたいのに“静止画的発想”をする
  4.安易な相関や答えありきの理由付け
  5.ショック時の過剰反応に気付かない
  6.異常を正常にしてしまう
  7.間違いに気付かない

 私が業界に携わった頃にはなかった概念と職種の代表にDB(ディストリビューター)があるが、DBなる業務は人間の生業ではなくなるのは必須のようだ。MDにおける発注業務も人間がやるべきではない。唯一の牙城であるクリエイティブ業務のDNAが失われているとしたら、もはや生き残る術はない。万一ゲノムに欠損があれば、早急に修復する必要がある。

 2017/07/14 10:11  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

トラックバック

この記事へのトラックバックURL  ※トラックバックは承認制となっております。
http://apalog.com/kitamura/tb_ping/701


コメントする
※コメントは承認制となっております。
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

北村禎宏 プロフィール
リンク集
カテゴリアーカイブ
最新記事
2017年07月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
月別アーカイブ
最新コメント
Sayo
ファッションのコモディティ化 (2015年12月11日)
冨田さより
すごい学生がいたもんだ (2015年08月09日)
しの
日本人の忘れもの (2013年02月11日)
nobu
やっぱやられた (2012年10月24日)
北村禎宏
ダイバーシティにて (2012年05月24日)
最新トラックバック

http://apalog.com/kitamura/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード