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よそ者が変える「アパレル村」
日経MJが“誰がアパレルを殺すのか”の結語とシンクロした。

 よそ者(余所者)とは他の地域や社会から来た人という定義だが、中国化vs江戸時代化のフレームワークで捉えると中国化を代表する概念でありオープンシステムが標榜される。

 村とは、まさに閉鎖的で外界との交わりを絶ったクローズドシステムであることを揶揄して表現しているものと拝察される。

 同紙は「業界内に緩み」「服への熱意不足」とアパレル業界を切って捨てる。ファッション関連の70年企業に勤務する塾生がぼやいていた。「ウチの会社のオジサン達(すなわち幹部)は、ツータックのダボダボのパンツを腰ではいてるんですよ(トホホ…)」

 服に対する愛を強制することは難しいが、一定以上の熱意をもたなければプロとは言えないだろう。よそ者にとって代わられるというよりも、オープンシステムとしての上位もしくは外部機構に吸収される可能性が高いというのが私の見立てである。

 かつて細胞小器官ミトコンドリアが真核生物の細胞にとりこまれ、ATP合成機能を果たすことで生物の活動に寄与したように。

 愛と熱意は細胞核に相当し、各種プラットフォームは細胞そのものだ。核人材は元建築家、元読モ、元CAだったりする。プラットフォームはICT、AI、IoTであり、それらを自在に操っていくだろうアマゾンやグーグルなどの企業群が支配者にナル可能性が高い。

 かつて我が世の春を謳歌したアパレル業界が、ミトコンドリアとして生きながらえるのが運命というのではあまりに寂しい。共同配送の機運高まるとも報じられたが、村同士でリヤカーを共有している次元では改善にとどまり、今まさに起こりつつある大変革への対応にはほど遠い。

 “中国化vs江戸時代化”は大きな流れを読み解くスーパーフレームワークだ。
 2017/06/05 10:28  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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