« アパレルIT3.0は哲学勝負 | Main | 応仁の乱 »
モノ作りのココロ
デザイナーの家永健司氏とモノ作り談義でひとしきり盛り上がった。

 パリで8年間活動されたのち日本に戻って来られた際に、まずは地元の関西を拠点とされたことから、ひょんなことからご縁が生まれた。

 初めてお会いしさとき、大阪のヒルトンホテルのカフェでいきなり大量の商品サンプルをテーブルの上に並べらて、びっくりさせられたシーンが昨日のことのようだ。

 始めは子供服を生業にしておられたが、現在は大人のレディスで活躍されている。子供服にも二通りあって、最初から子供服として仕様をきるアプローチと、大人服をミニチュアかするやり方だ。家永氏は後者のパターンで、欧州の香り満載の品の良い商品に息を吞んだ。

 その後、活動拠点を鎌倉に移されてからも展示会や会食で交流を重ねてきたが、ここ三回ほど展示会に足を運べておらず久々に晩飯をご一緒することができたのだ。

 原料から吟味をかさねて素材を作り込み、自らパターンを引くクリエーターは今となっては世界遺産ものだろう。氏はいとも簡単にではなく、手間に手間を重ねて全行程で自分の感性を働かせ、手を動かして服を仕上げていく。

 リアルクローズ対応でスタートしたブランド「バラッカバラッカ」が善戦中とのこと。都内百貨店のポップアップにおいても、並み居る競合ブランドに決してひけをとらないどころか勝つこともあると聞かされ、自分のことのように嬉しかった。

 モノ作りに関しては門前の小僧に過ぎない私であるが、門前で丁稚の仕事をしているだけで経のココロは耳を通じて体の中に染み入ってきたし、香の香りを通じて精神が刺激されたものだ。理屈としてではなくホリスティックな体感としてモノ作りの世界に自分が溶け込んでいく、そのような感覚が得られる時代であり、社内の環境であった。

 ロジックの宴はお開きになり、再びモノ作りのステージが開演帰したことは理解はできても体現するのはそう簡単なことではない。

 家永氏のような暗黙知の高度集積人材とインタラクションを重ねて形式知化していくことも自分のミッションだと再認識させられた一夜であった。
 2017/05/17 08:55  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

トラックバック

この記事へのトラックバックURL  ※トラックバックは承認制となっております。
http://apalog.com/kitamura/tb_ping/693


コメントする
※コメントは承認制となっております。
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク


コメント


プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

北村禎宏 プロフィール
リンク集
カテゴリアーカイブ
最新記事
2017年05月
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
月別アーカイブ
最新コメント
Sayo
ファッションのコモディティ化 (2015年12月11日)
冨田さより
すごい学生がいたもんだ (2015年08月09日)
しの
日本人の忘れもの (2013年02月11日)
nobu
やっぱやられた (2012年10月24日)
北村禎宏
ダイバーシティにて (2012年05月24日)
最新トラックバック

http://apalog.com/kitamura/index1_0.rdf
更新順ブログ一覧
QRコード
アパレル業界の情報満載の「アパレル携帯版」
右のQRコードで読み取ってアクセスしてください。こちらからも自分の携帯URLを送れます。 QRコード