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三国劇場開幕中
日米韓の三国であまりいただけない幕が進行中だ。

 本来、口角泡を飛ばす場であるべき国会が腕力上着を飛ばす場に変容する場面は今回が初めてではない。世界にプレゼンスを示すことができた重要な条約批准が先送りになるオチまでついてしまっては、幕の内弁当を取り出す気さえ萎えてしまう。

 平沼騏一郎が「欧州の天地、複雑怪奇なり!」として投げ出し型の総辞職をやっちまった時代とは、知見も世界情勢を巡る情報の質量とも桁違いに進化している筈だと信じたいが、それ以上にかつて男前であった昔の名前で出ている国々への盲目的追従をしているに過ぎないと勘ぐらざるを得ないところもある。場合によっては超巨大な既得権益がスパゲッティしていて、解きほぐす糸口も見えず、その気も端からないのだろう。

 あと数日で結果は明らかになるが、8年に一度の大劇場が今回はつまらない寸劇にっとどまってしまっている。相手をこき下ろすのはわかったから、自分は何をして何をしないのかを言ってくれないと判断のしようもないが、候補者有権者ともども感情的なジェットコースターの上下に収斂してしまうのも致し方ないと諦めるしかない。喜劇だろうが悲劇だろうが観客が足を運びたい劇場や演目を選択することができるのが一般の市場であるが、こればっかりは筋書きも俳優も選択の余地が極めて限られている閉鎖市場だ。最大の売りである自由とオープンはどこにいった?

 5年ぽっきりの一回限りの任期で再任ができないのお隣の国では、残り二年を切ったあたりからスキャンダルが噴出したり事件が起こる筋書きが定番だ。8時45分頃に葵の画面に登場するまさにアレだ。泣き屋にみられる文化の断片が統治側にも国民側にも多くのプラスマイナス両面の影響を与えているのだろうと想像される。

 さて、我が国の民間企業に目を転じて、古くは岡田氏が更迭された三越での役員会。最近では中島氏、原島氏が放逐されたTSI。大塚家具や大戸屋、少し前のすかいらーくなどの取締役会ではどのような劇が展開されたのだろうか。

 劇にもなっていない棒読みの学芸会レベルが多くの取締役会の実態である可能性が高いが、もっとも重要な観客であるお客様と自社が生かされているバックグラウンドとしての社会や環境を魅了する演目と俳優と演技の腕前は揃っているだろうか。本当は最後列でそっと立ち見をしているべき株主に最前列のゴールドシートを確保して、そこばかり意識して演技しているとしたら三文劇場で終わる。

 ロシアと中国のしたたかさと立ち回りの上手さには別格感がある。まさか、「世界情勢、複雑怪奇なり!」「顧客動向、複雑怪奇なり!」とバンザイしている政治家や経営者がいたとしたら、国民と社員がいたたまれない。情報と駆け引き、これはロシアと中国に学ばなければならない。
 2016/11/05 09:05  この記事のURL  /  コメント(0)  / トラックバック(0)

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北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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