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今年の新入社員
今年は4社の新入社員の方々のお世話をさせていただきました。

 情報メディア超大手企業、音響メーカーの第一人者的企業、飛行機のメーカーさん、5年目になる総合商社さんです。

 社会生産性本部は、“奇跡の一本末”と命名しました。そのココロは前例のない厳しい就職戦線を乗り越えたことを称賛するものだそうです。例年は酷評気味のトーンでの命名が多いのですが、暖かい応援モードが今年の特徴です。昨年は震災の影響で発表が控えられましたが、奇跡
の生還を果たした“はやぶさ”が用意されていたとのことです。

 二年続けて“個の頑張り”にフォーカスしたネーミングになっていますが、今年私が感じた印象は全く異なります。

 いわゆる、ゆとり世代が社会に出てくるようになって数年が経過します。一昨年と昨年がそのピークで、打っても響かないし、前に出て尖がる人材もほとんど見られない印象が二年続きました。翻って今年は底打ち感とともにV字とは言えないまでも、U次回復の兆しを感じたというのが実感です。それは個が前にでて目立つのではなく、打てば響いてチームワークとチームとしてのパフォーマンスが向上する集団的うねりとしてのそれでした。その意味で私は社会生産性本部の個に対するフォーカスではなく、群に対してフォーカスして今年の新入社員を評価してみることにします。

 研修においてリーダーシップを発揮して積極的に発言する人材の特徴として、オフィシャルなシチュエーション(グループとしての全体発表や講師への質問など)において、わしがわしがと一人前に出るのではなく、下準備の議論ではイニシアティブを発揮するものの、そこではフェアに皆に機会を配分する行動パターンが多く見られました。

 それに応える側も心得たもので、しっかりと流れや空気を読み取った見事な発表や質問が相次ぎました。このような傾向の原因としては、震災の影響による社会全体に対する思考やボランティア活動などが原体験となっていることは容易に想像されます。源泉は社会生産性本部と同じですが、私のEXITは真逆です。

 彼らは個として強くなったのではなく集団として生きることに目覚めた、すなわち次なる時代における個と全体の調和の新次元を体感すると共に体現しようとする世代の先鞭となるべくして社会に旅立ったのです。

 残りのビジネス人生を後進の人々に対して全力を尽くすことに、大いに価値ありと感じさせられる4月です。
 2012/04/15 19:07  この記事のURL  /  コメント(1)  / トラックバック(0)

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コメント

お世話になります。とても良い記事ですね。
Posted by:バーバリー シャツ メンズ  at 2012年12月21日(金) 08:52


プロフィール

北村 禎宏(きたむら さだひろ)
ファッションビジネスコンサルタント
アパレル企業での実務経験とMBAの経営理論を融合させ、クライアントの問題解決やアドバイザリー機能を提供。
「アナログ」と「デジタル」、「実践」と「理論」のハイブリッド型コンサルティング活動を実践するとともに、教育・研修事業も鋭意展開中。

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