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秋の気配 2
 前回に続き秋立ち上がりの特徴のもう一つは、シンプルの中に大胆さや異質なものを組み合わせた秋の装いです。
 ナチュラルの新しい表現、大人のエレガンスといえるかもしれません。
 白やベージュ、アイボリーなどほんのわずかな色味を付けた清楚なパステルにダークカラー、カーキ、グレー、鮮やかな赤やグリーンのコントラストカラー、ハードに見える素材にレースや刺繍のあしらい、トリミングやパイピングなど重厚さをちらつかせながらも軽やかな感じが新しい秋の表現です。
 7月半ばになるとカラーとともにリッチでエレガントな本格的な秋の姿が予想されます。
 季節の変わり目の対応は微妙で難しいとされていますが、目で見て新しさやトレンドを感じさせ、かつ実需にも適切という消費者の購買心理を考えると季節感を超えた新しいMDが求められているのでしょうか。
 雨に濡れた紫陽花の美しい今、素材の多様化、機能性を駆使してブランドの「らしさ」を失わずに自由な表現がなされるウィンドウに出会いました。









 2017/06/28 19:32  この記事のURL  / 

秋の気配 1
 梅雨真只中の6月はセールと同時に秋物が立ち上がります。
 世情に添って夏シーズンに着られるものの動きのほうが良好との見方もありますが、思い思いの秋の表情を見るのは、やはりファッションの醍醐味です。
 6月の店頭は大きく分けて二つの展開がみられます。
 一つは今までの流れを汲んだり、ブランドの持ち味や得意とするところを出した装飾性の高いラグジュアリー感。
 花や植物で自然のダイナミックな美しさを表現したり、さりげなく羽やファーを使うナチュラルな豪華さが目を引きます。
 道に咲くブルーのアジサイと比べても違和感のない刺繍やプリントが秋のドレスやコートに施されています。
 日本では6月の梅雨時に風情ある花として定着している紫陽花がヨーロッパでは種類も豊富で季節をまたいで見られることもあり、見るものにとって「今」を感じさせ、秋になっても華やかさと清楚な表情がそのまま季節に入り込むような気がします。
 そのほか濃色使いのプリント柄、ミリタリーや軽快なツィード、ボーダーやストライプに刺繍など、夏から秋へとつながっていくことでしょう。













 2017/06/27 01:31  この記事のURL  / 

東レ 「ストレッチ!展−TOREX Primeflex−」
 東レのストレッチ素材の総称ともいえる「Primeflex」は、おなじみになったストレッチを伸びることと縮むことの双方を際立たせ、新しい気づきと奥の深さを感じさせてくれる素材です。
 今回は一般消費者への訴求効果を狙って六本木21-21デザインサイトギャラリー3で5月30日から6月4日までインスタレーションによる展示会が開催されました。
 通常はPU(ポリウレタン)を混ぜることによってストレッチ効果を高めますが、Primeflexは収縮率の異なる二つのポリマーを張り合わせたバイコンポーネント構造糸で、細かなスプリング状態が優れたキックバックを生み出すのが特徴です。
 しなやかで軽い、塩素にも強く丈夫である、ハリコシのあるシルエットが可能などの特性を生かして従来のアスレチックウエアに加えて、カジュアルからビジネスまでの幅広い対応に応えることができるようになりました。
 すでにファッションブランドでも使われていますが、一般の人にも触れてもらう今回の試みとして空気の入った大きな球体に布を添わせ、張り具合とストレッチバック性を表現しました。
 スポーツウエアや下着などの商品見本を置かないのも素材そのものに触れて伸縮性を味わってほしいからとのこと。
 でもスタッフが着用していたコードレーンのようなストライプの素材のスーツは、さらりとした風合いと締め付けず自然に身体にフィットする着心地の良さをアッピールしているのが印象的でした。


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 2017/06/19 00:46  この記事のURL  / 

栃尾コレクション オリナスとちお展
 産地展では独特の技術、忘れていた伝統や個性のある織物や編み物をしばしば目にします。
「オリナスとちお展」はテキスタイル7社、ニット2社、染色整理1社の計10社で構成され、各社得意とするファブリックを発表しました。
 中でもトレンドのムラ染に関してはスペック染と絣染の違い、様々な素材とストレッチの組み合わせ、エレガントにもカジュアルにも対応が可能なニットなど、各社それぞれの特徴を競った商品展開となりました。

 出展10社の素材と製品をご紹介します。



・(有)白倉ニット
 横網みのワンピース    W50/Ac50






・(株)渡健
 シャツ     Pe41/L31/Cu16/C11/Pu1






・栃尾ニット(株)
 ジャカードワンピース  縮絨、起毛






・いずみ染工(株)
 ワンピース ベンベルグスペック Cu65 / Rami35 スペック染






・ロザーステキスタイル(株)
 メンズスーツ  Pe52 / 紙32/ C11 / Rami5






・港屋(株) 
 チェックパンツ  Pe94 / Pu4






・(株)ハセック
 かすり糸ジャケット  C93 / L5 / Cu1 / Pe1






・かさぜん(株)
 絹紅梅ブラウス   S100






・(有)木豊工場
 紳士チェックシャツ   C100






・山信織物(株)
 ジャンパー  和紙58 / C42

 2017/06/11 01:19  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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