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Premiere Vision 2018 S/S 8 Maison de Exceptions(メゾンデゼクセプシオン)
 テキスタイル、服飾資材、皮革における伝統技術やその土地固有の技術、又は革新された技術などを持つアトリエを集めたエリアが設けられています。
 今回で6回を迎えました。
 出展は日本9社、フランス8社、イギリス3社、インド2社、オランダ2社、バングラディッシュ、ブラジル、スエーデン各1社の8カ国から計27社が出展しました。
 日本からは最多の出展となりましたが、優れた技を持つ伝統工芸と科学の目覚ましい技術開発による日本の新しいテクノロジー素材がいかに世界で注目されているかが判ります。

 早い時期から出展している天池合繊(株)(石川県七尾市)は超極細のポリエステル糸を使って軽くて空中に舞うような布「天女の羽衣」を作ったことで広く知られています。
 7デニールの一本の糸は肉眼では殆ど見えないほどの細さですが、布に織り上げ染めたり柄を付けたりするためには特別な技術を必要とします。
 現在ではその用途はスカーフやバレー衣装、こだわりのコスチュームなどが主ですが、最近はビッグメゾンからの引き合いも多くなりました。
 1メートル当たり8千円から1万円と価格が大きな壁になっていますが、軽いという機能性と特殊技術によって付けられた色の魅力に心奪われることは間違いありません。
「天女の羽衣」の新しい舞いを御紹介します。
 更に興味のある方はホームページをご覧ください。http://amaike.jp/



天女の羽衣









 今回注目したのは「織りのグラデーション」と「チタンコーティング」。
 タテ糸にPe.7Dを成型しヨコ糸をシルクからポリエステルへ糸の変化とともに半透明から透明に変わる仕組み。
 糸の細さ、色の付け方に特別な技術が施されている。








 チタンコーティングを裏に、表にプリントを施すとより一層の美しい不思議な光り感が現れる。






 2017/03/29 22:20  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2018 S/S 7 KNIT
 様々な糸とともに編みたてて行く技の進化は目を見張るものがあります。
 編み地は機械(編み機)によって特徴が異なりますが、やはり最も注目されているのは美しいシルエットを作るホールガーメントでしょうか。
 島精機の根強い人気ぶりを感じます。
 編み地(柄、模様)の美しさは、1:糸のセレクト、2:色の組み合わせ、3:デザインされた柄の三位一体で完成されます。
 最近は横編み、丸編み、織物に共通する糸も少なくありません。
 今後織りと編みの更なるコーディネートが進むと思われます。


今シーズンの糸の特徴
・ドライな植物系糸、スラブ糸、撚糸、まだら染めなどでバリエーションを作る。
・ビスコースやシルク、セルロースブレンドの極細糸とメタリックヤーンによる光り輝く滑らかさ。
・膨らみのある糸、中空糸でパワフルでスポンジの様なボリューム感を出す。


編み地の特徴
・ノイズの出る画面の様な表面。ひび割れ、はめ込みニット、ブロークンストライプ、これらに透明素材、加工、プリントがミックスされ、一層複雑なものに。
・丁寧なハンドステッチ、ブロークンパターン、ダブルニットのジャカードなどの組み合わせ。クラフト風。
・マクラメ、繊細な鈎針編みなどのオープンワークは更に3Dモチーフを加える。


ニットアイテムのシルエットの特徴
・思いつくままのアンバランス。ややアシメトリーに。
・形が乱れたストライプ、プリーツで包み込むような立体感、ドレープの重なり。
・素材のレイヤードで遊び心たっぷり。
・ボディコンニット。
・極端なプロポーション

















































 2017/03/25 22:21  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2018 S/S 6 Tec Focus テクノロジー素材
 機能性が付加された合繊は日本のテキスタイルメーカーにとって技術開発の最高水準を誇るものであり、今や消費者にとっても不可欠な存在になりました。
 合繊の飛躍は天然繊維との複合も含めて日常のライフスタイルを大きく変えました。
 テクノロジーがその威力を発揮するのはプロテクション(保護)機能と着心地の良さ、取扱の便利さであり、スポーツに関係しカジュアルな日常生活を送るためのベースになることです。
 P/VのTec Focusは判りやすいマークがつけられたり、「Athleisure」(アスレジャー)という話題の着眼点も組み込まれ沢山の機能素材が並びました。
 アスレジャーは文字通りスポーツやレジャーへの提案で、美しさ、ユーモアといった新しいオシャレ感覚を盛り込んだ素材やデザインの新しい使い方を提案しています。
 素材は天然素材、化合繊、布帛からニットまで幅の広い範囲を扱います。
 今シーズンの特徴はラグジュアリーとエレガンスの美しい仕上げがポイントです。

スポーツとアウトドアの分野での素材提案では
  エレガントな三層構造
  パリパリした感触

ライフスタイルとファッションの分野の素材提案では
  強い光沢
  ビロードタッチ

アスレジャーの分野での素材提案では
  羽の様な軽さ
  透明なウェットスーツ素材
  速乾性のニット(ジムでも街でも)

水着の分野での素材提案では
  トライバル風の幾何柄
  トロピカル柄

エコの分野での素材提案では
  オーガニック、リサイクル、環境への配慮
  オーガニックシルク登場
  全てのアイテムに向けエコ素材の提案













































































 2017/03/19 22:06  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2018 S/S 5 Style Focus
 今シーズンも出展社による新しい素材とシーズンの方向性を担ったスタイリングのマッチングが提案されました。
 半透明の素材、スモ―キーカラーと光沢、パリパリ感、様々な大きさのモチーフなどを使ってスタイリングは楽しく、明るく、或いは大人のエレガンスにユーモアを交えて表現したり見るものを楽しませてくれました。
 併せて素材の組み合わせや付属の提案もなされ多興味深いものになりました。
 メンズ5スタイル、レディス6スタイルのうち今回はレディスについて報告します。



Air between Body & Clothing  服とボディの間に空気が通う

・ウィンドウブレーカーのイメージを持ったボリュームたっぷりのドレス。
 パリパリした軽い素材でボリュームを出す。シックなスポーツスピリットが大切。













・光りいっぱいのエネルギーを感じさせるイブニングドレス。
 半透明素材でボリュームたっぷり。
 生き生きとした柄、遊び心のあるアクセサリーやグッズ。















Sleeve & Shoulder Focus  袖と肩にフォーカス。

・ガーリーなシャツとボーイッシュなジーンズの組み合わせ。
 ロマンティックなリボンやふんわりしたディテールのシャツとビンテージデニムのトリミングをあしらったパンツ。













・たっぷりと長く、たっぷりと広い袖が特徴のノンシャランなスエットシャツ。
 ジェンダーレスでセクシークールなスタイル。
 ラベルやワッペンを飾り物に使う。サンダルは植物系染料又はオイル加工を施したもの。















A Pinch of the ‘80s  80年代の匂い

・セクシーで80年代調のウルトラシックなミディドレス。
 ゴージャスで滑らかな素材。
 コルセット風スタイルでウエストマーク。
 ベルベット使い。













・ビーチでも街でもOKな小粋でフレッシュなコーディネート。
 ウルトラミニ丈で刺激的。
 球形のボリューム感のブルマーは一枚布の折り返し使い。
 トップはバルーンスリーブ。











 2017/03/14 22:50  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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