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年末のウィンドウ
 2016年も残すところわずかです。
 世界の政治、経済、社会ともに激しい変化に見舞われ、ファッション動向も今までにない多面的で複雑な動きを見せています。
 クリスマスまでの華やいだ街の様子から新年を迎える間のウィンドウは案外静かな落ち着いた表情を見せます。
 今年はベーシックでエレガント、シンプルで美しいシルエットが気になりました。
 これらには上質な素材や本物、フェイクを問わずファーが自然にあしらわれていたり、さりげない刺繍やステッチでベーシックを新たなものにしています。
 これに対して装飾性の高いものはやはり新年のウィンドウを飾るのにふさわしいものとして華やぎを与えてくれます。
 クリスマスと変わらないところ、このまま新年のセールに入りそうな感じのするウィンドウもありますが全体にどこかきちんと感が漂っています。
 年が切り替わるほんの一瞬にも世情が反映されているのでしょうか。
 2017年が少しでも良い年になりますように。















 2016/12/30 19:50  この記事のURL  / 

ハレの場を際立たせる
 ホリデーシーズンを迎えるとイルミネーションや音楽とともにファッションでも華やかさや光り感を伴う装飾性の高いものが私達の目を楽しませてくれます。
 そんな見慣れた光景ですが、今シーズンはより手の込んだゴージャスなものが増えたような気がします。
 刺繍、コラージュ、レース、ビジュー、スパンコール、これらに加えてファーのアレンジが沢山見られます。
 フリル、ラッフル、透ける、光るなど楽しさや華やぎはファッションの大切な要素です。
 新年とは少し異なるハレの店頭をご覧ください。















 2016/12/25 00:57  この記事のURL  / 

初冬のコート
 コート着用の様子を見に阪急沿線のモールに行きました。
 12月始めの比較的暖かな土曜の昼時、程よい気候のショッピング日和です。
 客層は20代から60代のファミリー層を含む老若男女。どこかゆったりと生活を楽しむ方々と拝察しました。
 第一印象は思ったより軽く気軽に羽織れるようなダウンコートやジャケットが多かったこと、ウールが増加したことです。
 その特徴を挙げてみます。



ウール系では:
 ・70cmぐらいの丈でフード付き。比較的シンプル。
 ・ニットカーデ風ロングジャケット。
 ・一重ウール、フード付きが増。丈はまちまち。
 ・起毛、フラノタイプ。
 ・グレー、杢調。ツィードタイプ。
 ・ケープ、ポンチョスタイル増。

















非ウール系では:
 ・ダウンキルトショートコートとジャケット。
 ・昨年に比べてトレンチタイプ減。
 ・ショート丈のダウンキルト、薄手、ファー付きに新鮮味。
 ・新しいものか昨年購入のものかは判別が難しい。
 ・店頭ではそれほど新しいダウンコートは見られない。
 ・薄手のダウンキルティングでデザイン性のあるもの、普通丈からやや短めのものは新しさとオシャレ感がある















その他:
 ・羽織るカーディガンコートはショート丈からロング、布帛、ニットともに増加している。
 ・大判ショール、毛皮のマフラー。
 ・リュック、バックパック姿が増加。
 ・コートの下からスカートがのぞく新しい?コートスタイル。
 ・UGGブーツタイプ(ショートブーツ)
 ・ボトムはパンツとスカート(ガウチョやキュロットを含む)とほぼ同率。
 ・ただしジャージーのスカートは増。



 空気は冷たいものの日射しの暖かな昼時とあって、ダウンも含めて薄手、軽量、羽織るタイプが多く見受けられました。
 コートは最もT.P.Oに左右されるアイテムです。
 少し改まった場所でのウォッチングも必要かもしれません。
 2016/12/23 22:49  この記事のURL  / 

JFWテキスタイルフェア
 2017 A/W向けテキスタイルフェアは「Premium Textile Japan」と「JFW Japan Creation」の同時開催で、11月29,30日国際フォーラムで行われました。
 180社余の企業,団体の参加がありました。
 海外からの参加も積極的にありましたが、両展を通じてウールなどを中心に天然素材、アクリルやナイロン、ポリエステルなどの合繊、レーヨンやキュプラを中心に再生繊維とそれぞれが複合化になっていたり、新しい加工がされていて日本の素材も新しい局面を迎えたことを伺わせます。
 Indexでは両展に共通してJapan Trendが発表されテーマと新素材が提示されました。



「夢想の禅問答」
 内面的な様々な思いをまるで禅の心の様な静かで強い表現、クールでニュートラルな色調で表したテーマ。
 グレーイッシュからダークまでの色を使った神秘的で大胆な素材から、静かで落ち着きのあるベーシックなものまで。













「グラフィカル=クラシカル」
 色と柄の集合体。
 モダンとクラシックが共存しているような組み合わせやカルチャーミックス。
 チェックやストライプ、無地の大胆な色使い。















「無限のキャンパス」
 自由自在にキャンパスを使って表現されたモチーフや加工。
 落ち着いた強く奥深い色使い。
 パワフルで且つ品格のある表現。















「思いでつれづれに」
 大胆でありながら優しくリラックスし、調和のとれた表現。
 無限に広がる内面的な思いを表現。
 グレイッシュで優しいパステル使いの色調。















 展示ブースで特に印象に残ったのは、表面効果やストレッチ性、レースや刺繍、ダブル(両面使い)、ベルベットや別珍、ケバ立ち(やや毛足のある起毛まで)、ジャカード(シンプルなものからゴブラン調まで)などの日本の産地の技です。
 2016/12/14 21:46  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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