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Premiere Vision 2017-18 A/W 2 カラー
 The FORUMで提案された色は21色。
 7色ずつ三つのグループに分かれてはいますが、大きくは1から7までの静かで落ち着いた色。
 8から21までの二つのグループを一緒にした強さや楽しさを表現する色で構成されています。
 会場では大きな反物を思わせる布を使い分量感を出していました。






1から7のグループ
 静かなエネルギー
 目に見えないものを探ろうとする空気のような浮遊感。
 合成の光沢、濃い影、謎めいた質感、デジタルな肉感などを表す。
 実用主義と詩情の間、抽象と人間性の間、テクノロジーと官能性の間などの感性豊かな対話を生みだす。

1chrysalis 2 digital skin




3 white hours 4 bionic pink




5 grey matter 6 blue tumult 7 earthly depth
 



8から14、15から21までの二つのグループ
 傍若無人な凝縮された濃色
 表情豊かな陽気な色たち。
 遊び心たっぷりに静かな色と対話する。
 日寄せあったり反発したり、補完すると見せて実は陽気で傍若無人な摩擦を楽しむ。

(右から)8 emerald 9 salty wine 10 vanilla atom




(右から)11 iris dust 12 hay gel (一つ飛ばして)13 fake jade




14 night watchman




(右から)15 junky chic 16 vegetal petroleum




(右から)17 cold ember 18 super mud




19 fushia DNE




(右から)20 mutant azure 21 taurine





 実際のカラーチップは今回も合繊にデジタルプリントしたもの。
 マーケット別のカラーハーモニーも映像と展示で提示されました。
 詳しくはP/Vサイトwww.premierevision.comでご覧ください。
 2016/09/29 19:05  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2017-18 A/W展 2 THE FORUM
テーマ2
FEARLESSLY STRONG-MINDED 恐れを知らない強い気持ち







 エネルギーを爆発させたような陽気でバイタリティーに溢れた表現。
 美学のルールに当てはまらずとも伝統やクラシックの大切さは忘れない。
 殻を破るフォーマル、豪華さを盛り込んだスポーツウエア。
 従来の先染めやプリントの柄から逸脱したようなモチーフ。
 厚み、グラフィカル、誇張する、大胆な重ねやブレンド。
 赤やゴールド、コラージュ、幻想的、クラッシュ、きらびやか、テクノロジー、究極の感触、新感覚の表面感、光沢などがポイント。





















































 2016/09/24 20:35  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2017-18 A/W展 1 THE FORUM フォーラム
 9月13-15日の三日間パリ北部の見本市会場にて'17-18 年秋冬向け素材展が行われました。
 革やプリント、アクセサリーなどファッション関連の見本市を束ねたPremiere Visionはテキスタイル展として「Premiere Vision FABRiCS」という呼称になりました。
 世界情勢の厳しさから自粛ムードはあるものの、季節感を反映して重厚で手のかかった豪華な素材、ファンシーでエレガントな素材、モダンでポップな感覚などと、自然を力強く表現するような新しいナチュラル感、スポーツと溶け込むハイテク素材、日常生活の中で何気ない機能性を身近なものにした素材などが、天然素材、化合繊、加工やブレンド、織りも編みも、一見しただけでは境目が判らないほどの幅の広がりを見せています。
 素材として完成度の高いものはその生産性を考える必要がありますが、大きな需要を促すためのヒントが数多くありました。
 6号館に設けられたFORUMにはファブリック部門のシーズンディレクションを示すイメージ映像、参加各社による素材提示とともに充実したプレゼンテーションが行われました。







 '17-18 A/Wファッション物語として二つのテーマが掲げられました。
 会場で見られた素材とイメージをお伝えいたします。




テーマ1
AMBITIOUSLY LOW-KEY 野心的な簡潔さ


 一見したところベーシック、スタンダード、シンプルなものにテクノロジーが加えられ、官能的にもなり、機能性をも持ち合わせる。
 ナチュラル感を残しつつファンタジーを際立たせる。
 見るからに機能を訴えるのではなく、身体を包み込むように保護し快適さを作り出すような工夫。
 しなやかさ、プロテクト、規則正しい、きちんと感、バーンアウトしたような色使い、ミラー効果、大柄なモチーフ、カラーブロックなどがポイント。























































写真の数により二つ目のテーマは次回に続きます。
 2016/09/23 21:38  この記事のURL  / 

Premiere Vision 2017-18 A/W 予測 2
 来週パリで行われるPVの予測を簡単にお伝えします。

 2017-18 A/Wは二つのテンポを持つシーズンになる。
 一つは静寂、もうひとつは荒波にもまれるかのような中で行動すること。
 ファッションの選択肢はこれら二つの正反対、しかしお互いに補い合うようなアプローチの中で生まれる。
 二つの特筆すべきテンポはファッションをたちまちオーバーラップさせたり、クロスハーモナイズさせたりする。
 完璧な静かさと騒々しさ。
 深くてかつ夢のあるものと烈火の如き激しさなど。
 今や安全性第一の妥協した時代は終わり、楽しく生き生きとしたファッションが、テクノロジーの上でも私達が心から望むような人類の未来を描く存在になるべきであろう。




 このシーズンのカラーレンジは、デリケートで厳格なエアリートーンがベースになり、非礼なほどのマルチカラーにまで発展する。
 大きく二つのグループ。

 一つは7色で構成されるレンジ。
 静かなるエネルギーを示すライン。
 空気、グランドワーク、軽いトーン、目に見えないような静かな色。
 滑らかな色調を作り出す科学的な光り。
 深い影の色。謎めいた実態。
 実用的/詩的、 抽象的/人間的、テクノロジー/感覚、センス 繊細さなどがポイント。

 二つ目は生意気で激しい色の集合体。
 14色。
 わざとらしい威厳に対してほとばしり出るようなハッピーカラー。
 動きのある、小さくまとまった色。
 明るく濃いトーン、塩気を含んだようなモデレートトーン。
 色が互いに引き合いながら、熱くもクールにも変化していく。

 以上21色が挙げられました。





素材
 暖かな保護素材
 個性豊かなウールからカジュアルなコットンまで。
 ほほずりしたくなるような毛足からフリースまで。


 メタリックと鏡の反射の様な光り
 はためくような光り感が日常に必要。
 ラッカー、ワックス、コーティング、プラスティック加工、ラミネートなど。
 ブロンズやカパー。


 生き生きとしたサーフェイス。
 一見プレーンなものにテクスチャー感を持たせる。
 流動感のあるジャカード、小さなキルティング。
 シボが際立つクレープ。


 装飾的な大胆さ
 大げさになったり、荒れ狂ったりはしないデコレーション。
 巨大チェック、ウールタータン、特大の花や植物、タペストリーやブロケード。
 クラシック柄に大胆な解釈が・・


 ニュースキン
 肌感覚。
 ゆったり感、流動感、ストレッチ性。
 少し重みのあるキュプラニット。
 ゴムの様なコーティング。
 スエード調。


 これらの素材はテーマに分かれ展示されます。
 次回は会場での様子をお伝えします。
 2016/09/07 02:22  この記事のURL  / 

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名前:北川 美智子
Michiko Kitagawa

テキスタイルディレクター

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